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心の不調で、胃の不調

心の不調で、胃の不調

ストレスによって、集中力の低下や不眠、食欲低下などの症状が現れたことのある方は多いのではないでしょうか?「ストレスが胃にくる」とも昔からいわれていますが、実際に心理的なストレスと消化器症状との関連性が調査されました。

日本で886人を過去にさかのぼって調査したところ、強度の心理的なストレスのあるグループは、そうでないグループよりも非びらん性胃食道逆流症になるリスクが1.77倍高いことがわかりました。

非びらん性胃食道逆流症とは、胃酸が食道に逆流することで胸やけ、喉の不快感、酸っぱさなどの症状で、食道の粘膜には異常(びらん)が見られない状態です。過剰な胃酸が食道へ逆流してしまっている場合や、胃酸は少量でも食道が過敏に反応してしまっている場合にも症状が現れます。
胃酸が逆流してしまう原因としては、加齢、肥満、便秘、高脂肪食、食べすぎや早食いなどです。食事後にすぐ横になる人や、服装でお腹を締め付ける人も胃酸が逆流しやすくなります。
一方で食道粘膜が胃酸に対して過敏に反応してしまうことでも同じように食道の炎症症状が起こりますが、こちらの症状は痩せている人や女性に多く、さらに「ストレス」によって起こりやすいとされています。今回の研究でも心理的ストレスによって非びらん性胃食道逆流症のリスクが高くなるという結果でした。

ストレスを感じることで自律神経が乱れ、胃酸が過剰に分泌されてしまうことがわかっていますし、さらにストレスにより食道の粘膜が過敏に反応しやすくなってしまう可能性も考えられています。
精神的なストレスは非びらん性胃食道逆流症をはじめ、便秘や下痢、めまい、動悸、免疫力の低下など身体にさまざまな悪影響をもたらすこともあります。
普段からストレスを貯めないように休息を取ったり趣味を楽しんだりと、心も体も健康に過ごしましょう。

参照:

DOI: 10.1007/s00535-012-0649-1

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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