特発性肺線維症
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特発性肺線維症は間質性肺炎といわれている疾患の中の一つです。間質性肺炎は膠原病に随伴したり、薬剤によって起きたりしますが、原因が明らかでないものを特発性間質性肺炎といいます。特発性間質性肺炎は、7つの疾患に分類されますが、その中で最も多いのが特発性肺線維症です。50歳以上で発症することが多く、初期には無症状ですが、病気が進行すると痰を伴わない空咳や労作時の呼吸困難が出現します。レントゲン写真では両肺にびまん性の陰影を認め、CTでは特徴的な蜂巣肺の所見があります。また診断のための基準が設けられています。ステロイドホルモンや免疫抑制薬は十分な効果がなく、新しい治療薬が期待されています。特発性肺線維症は一般的に難治性で予後はあまり良くありません。予防には禁煙、体重制限などがあります。
特発性肺線維症は間質性肺炎といわれている疾患の中の一つです。肺は外気と酸素や二酸化炭素を交換する肺胞という組織、その間にある間質という組織、及び血管などから成り立っています。間質性肺炎では間質に炎症が起き、線維芽細胞の増殖やコラーゲンの蓄積により間質が厚くなります。その結果、肺胞から肺の血管に取り込まれる酸素が減少します。間質性肺炎は関節リウマチなどの膠原病に随伴したり、薬剤によって起きたりしますが、原因が明らかでないものを特発性間質性肺炎といいます。特発性間質性肺炎は、症状、画像所見、病理組織所見などから下記の7つの疾患に分類されますが、その中で最も多いのが特発性肺線維症です。特発性肺線維症は50歳以上で発症することが多く、痰を伴わない空咳や労作時の息苦しさが生じます。レントゲン写真では両肺にびまん性の陰影を認め、CTでは特徴的な蜂巣肺の所見があります。特発性肺線維症の多くは喫煙者ですが、喫煙すれば必ずこの病気になるわけではありません。特発性間質性肺炎の有病率は人口10万人あたり約20人とされていますが、医療機関を受診しない症状の軽い人もいるので、実際にはもっと多くの患者さんがいると推定されています。特発性間質性肺炎の80%~90%が特発性肺線維症であると考えられています。男性にやや多いとされています。

東京大学名誉教授 山下直秀
