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疾患と栄養の関係④ 脳梗塞とアルコール

疾患と栄養の関係④ 脳梗塞とアルコール

日に日に暑さが増し、夏本番が近づいてきているのと同時に、ビールも美味しい季節になりましたね。皆さんは1週間にどのくらいアルコールを摂取しますか?
飲酒について、「過度な飲酒は身体に良くない」・「生活習慣病につながる」などと一度は耳にしたことがあるかもしれません。そこで今回は、中国で行われたアルコール摂取量と脳卒中のリスクについての研究結果を見てみましょう。

この研究では、男性23,433人を対象とし、6年間の累積アルコール量と脳卒中のリスクを追跡調査しています。お酒を飲まないグループと比較して、お酒を少し飲む飲酒者グループは脳梗塞を発症する割合が1.23倍、中等度の飲酒者グループは1.49倍、大量飲酒者グループではは1.5倍高くなることを明らかにしました。また、累積アルコール量が年間135g増えるごとに、脳卒中のリスクが1.12倍に増加することも報告しています。

アルコール135gとは実際にどのくらいの飲酒量なのでしょうか?純アルコール量はアルコールの比重も考慮して次の式で計算することができます。
酒の量(mL)×アルコール度数(または%)/100×比重(0.8)=純アルコール量(g)
この式を利用すると、アルコール5%のビールであると500mLのロング缶で7本分程度になります。アルコール15%の日本酒だと6合程度…。1週間でリスクが上がってしまう!という方は要注意です。

お酒を全く飲んではいけないということではありませんが、毎日大量に飲むようなことは控えるべきでしょう。1日のアルコール摂取量を減らしてみたり、1週間のうち半分は休肝日にしたりなどをしてみることから始めていきませんか?また、喫煙や運動不足もリスクを増加させるファクターとなるので、禁煙や、ウォーキングなどの適度な運動をすることもおすすめします。
脳卒中は発症すると後遺症として片麻痺やその他の障害が残るため、人生を180度変えてしまうかもしれません。日常生活の中で、少しずつでも健康への意識を向けることで、脳卒中発症のリスクを抑えることができます。

参照:

J Neurol. 2019 Sep;266(9):2112-2119.

藤田結々

村松正明

執筆:
監修:
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