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下痢や便秘の原因は、心の不調!?

下痢や便秘の原因は、心の不調!?

現代はストレス社会ともいわれていますが、このストレス社会の環境によって患者数が増えているといわれているのが「過敏性腸症候群」です。今回は過敏性腸症候群と、ストレスも関係しているとされる不安障害との関連性についての報告をご紹介します。

11個の追跡調査した研究と過去にさかのぼって調査した研究をメタ解析したところ、不安障害のあるグループは、そうではないグループよりも過敏性腸症候群になるリスクが2.38倍高いことがわかりました。

過敏性腸症候群とは、特に消化器に器質的な異常がないにもかかわらず腸が過敏な状態になり、下痢や便秘、腹痛などが起こる疾患です。症状には下痢型、便秘型、どちらの症状もある交代型があり、症状や程度は人それぞれです。下痢や便秘は体質だから仕方がないと思い込んでいる方もいるようですが、過敏性腸症候群の場合は治療により症状が改善する可能性があります。QOL向上のためにも向き合う必要のある疾患です。

過敏性腸症候群の原因は詳しくはわかっていませんが、精神的なストレスが影響している可能性があるといわれています。ストレスがかかることで自律神経が不調をきたし、これが腸の動きにも悪影響となります。腸の動きが過剰になってしまうと下痢や腹痛、動きが弱まってしまうと便秘になりやすくなります。
今回の研究での不安障害と過敏性腸症候群の関係性も、ストレスや自律神経が関わっている可能性が考えられます。

過敏性腸症候群の割合は日本人の10人に1人といわれているほど、身近な疾患です。特に働き盛りの世代での割合が高いとされています。この世代は仕事や人間関係などでストレスがかかり、精神的な不調が現れやすい環境にあるかもしれません。
過敏性腸症候群予防のためにも、趣味を楽しんだり適度に体を動かしたりと、日頃のストレスや不安は溜め込まないように過ごしましょう。

参照:

DOI: 10.1017/S0033291716001987

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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