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疾患と栄養の関係 ②妊娠糖尿病と朝食

疾患と栄養の関係 ②妊娠糖尿病と朝食

妊娠中、もしくは妊娠を考えているみなさん、ご存知でしたか?
妊婦約8万5千人を対象としたわが国の研究で、1週間に朝食を食べる回数が2回以下のグループは、毎日朝食を摂るグループよりも、妊娠糖尿病になるリスクが1.28倍高いことがわかりました。特に妊娠前から妊娠初期にかけて朝食を抜かないことが大切なのです。

妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常で、高血圧や腎症、流産や胎児の低血糖など、さまざまな合併症が起こると言われています。??ここで紹介した論文に関連して、なぜ朝食を毎日摂るグループは糖尿病になるリスクが低いのか考えてみましょう。

私たちの脳はブドウ糖をエネルギー源として使っています。
脳のエネルギー源であるブドウ糖(ご飯やパンなどの炭水化物)を朝食でしっかりと補給することは、脳と身体を目覚めさせ、一日を活動的に過ごすためのスイッチとなります。??
それに加えて、朝食・昼食でご飯を主食とした糖質がしっかりと含まれた食事をした場合では、食事に伴うリズミカルな血糖値の動きがありますが、朝食欠食をした後、昼に2食分の食事をまとめて摂取した場合では、血糖値が昼食後に最も高い値を表すということもわかっています。??
食後の短時間に血糖値が急上昇することは血管がいたみやすくなり、結果として糖尿病へ進展するリスクが高まる??ため、朝食を欠食することなく3食バランスよく食べ、リズミカルな血糖値の動きを目指すことが重要になるのです。
とは言っても、毎食バランスの良い食事を用意するのは至難の業ですよね。
例えば和食なら、ご飯と味噌汁に魚や肉などの主菜と野菜の小鉢を1~2品加えることでバランスの良い献立を作ることができます。すべて手作りする必要はありません。外食や購入したお惣菜、レトルトやインスタント食品なども上手く活用しながらバランスの良い食事を心がけていきましょう。そして他に何か疑問点があれば、かかりつけの病院で気軽に相談してみてくださいね。

参考文献
1) 公益社団法人日本産科婦人科学会 妊娠糖尿病とは(2022/7/12)
2) 農林水産省子どもの食育(2022/07/11)
3) 永井成美ら,糖尿病,2005年48巻11号p761-770
4) 糖尿病ネットワーク 血糖値スパイクは「隠れ糖尿病」朝食を工夫して食後に血糖値を上げない
(2022/10/24)

参照:

Am J Clin Nutr. 2020 Apr 1;111(4):829-834.

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越智茉妃瑠

村松正明

執筆:
監修:
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