線は細く、骨は太く

魚を上手に食べる人、憧れちゃいます。
お皿の上の見事な骨に見入っちゃっては、カマスってこんな細い体つきなのに立派な骨だこと。なんて勉強になったりも。
人間は天敵もいないのに自ら勝手に転んだり、骨折をしたりで骨には自信がありません。
実際、年齢が上がると骨粗しょう症に悩む人も多いことでしょう。骨粗鬆症は名の通り、骨が粗く髪のように、スカスカ鬆な状態。しゃがむだけ、くしゃみをしただけで骨折なんてことも起きてしまうのです。
ピノキオのように鯨に食べられることはないけれど、敵にもあっぱれと褒められる強い骨を持ちたいですよね。
今回紹介するのは、骨粗しょう症についてのイギリス発表された2009年の分析と、日本で行われた2000年からの10年の追跡調査です。両研究とも4万人以上のデータからの結果です。
骨にはやはり今も昔もカルシウムです。
日本の研究では、40-69歳の閉経後のホルモン変化により骨の形成の力が弱まる女性を調べましたが、カルシウムを多く摂っていた人はそうでない人に比べ、脊椎の骨折の発生が52%も低く、半減できました。
イギリスの研究ではカルシウムと合わせてビタミンDを摂ると効果は大きく、股間節骨折のリスクが16%下がることが分かりました。
一方、ビタミンDのみを摂っても意味がなく、反対に血中のカルシウムを不要にため込んでしまい形成を妨げてしまうこともあります。
あくまで骨の成分のカルシウムとタンパク質を摂ることが大切。
カルシウム吸収の助っ人としてビタミンDが必要であり、タンパク質吸収の助っ人はビタミンKです。
これらをバランスよく摂りましょう。
・カルシウム(牛乳、小魚、海藻)
・ビタミンD(魚介、卵類、きのこ、日光浴)
・タンパク質(肉類、ささみ、胸肉など)
・ビタミンK(納豆、小松菜、ほうれん草)
オトナは中身が物を言う。憎くき贅肉もだけど、芯を支える骨を気にかける年頃になりましたよ。みんなが憧れるイチローだって、カズだって、体の線は細いけど、きっとカマスのような立派な骨の持っているのではないでしょうか。
密度の濃い、動けるカラダはいくつになっても絶好調の現役です。
参照:
Cochrane Database Syst Rev. 2009 Apr 15;(2)
小瀧なつき
村松正明

