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疾患と栄養の関係⑨ 骨粗鬆症とカルシウム

疾患と栄養の関係⑨ 骨粗鬆症とカルシウム

みなさん、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)はご存じですか?骨粗鬆症とは骨の量が減り、脆くなることにより骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気です。これは突然起こるものではなく病的な老化の症状で、骨折をしてしまうと、日常生活を送ることが難しくなるだけではなく、死亡リスクも高くなることが数多くの研究から明らかにされています。つまり、発症しないように予防することが必要です。

最近の研究で40歳から69歳の75,634人を対象に10年間の追跡調査を行った研究があります。女性で食物中のカルシウムの摂取が少ない群は、カルシウムの摂取が多い群よりも、自己報告された脊椎骨折(背骨の骨折)になるリスクが1.92倍高いことがわかりました。
女性は閉経を迎えると急激に女性ホルモン(エストロゲン)が低下してしまいます。このエストロゲン欠乏や加齢、生活習慣病は骨密度や骨質に悪影響を及ぼすことが分かっていますので、女性は特に骨粗しょう症の発症予防のために、若いうちからカルシウムを摂取する意識を高めていた方がよさそうです。
このようなことをお伝えすると、「もう若くないからカルシウムのサプリメントの方が手っ取り早い!」とドラックストアに駆け込まれそうですが…カルシウムサプリメントの摂取により心血管疾患のリスクが高まる可能性も報告されています1)。サプリメントよりも同じ量のカルシウムを食品から摂取したほうがおいしいし安心です。
ご存じの通り、骨の材料となるカルシウムは牛乳・乳製品を取ることにより補給できます。あわせてビタミンDやKをとることによりカルシウムの吸収がよくなります。ビタミンDは日光に当たることにより体内で形成されるため日中外に出て運動することも重要となります。ビタミンKは緑色の葉の野菜や納豆に多く含まれています。寒くなって外出もおっくうになってくる季節ですが、太陽が出ている日中にお散歩をして、おうちに帰ってきたら、ほうれん草ポタージュなどで体を温めてはいかがでしょうか?

参照:

Br J Nutr. 2009 Jan;101(2):285-94.

桑原亜海

村松正明

執筆:
監修:
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