我は海の子。白波、都会の波をゆく

旅行に行くとしたら…ニューヨークやパリなどの都会、エジプトの未知なる砂丘、アルプスの山々、どこがお好みでしょう。忙しい毎日の生活で溜まるストレスは、どのような場所で発散すると良いのでしょうか。
今回は紹介するのは,
2019年発表のイギリスの2万6000人を4年間追跡調査した、うつに関する研究です。イギリスは2018年孤独担当国務大臣を設置(日本でも2021年に2カ国目)しました。うつ病は現在6人に1人が患うとされる現代社会にとって深刻な病です。
この研究から、より良い家の周辺環境がうつ病に効果があると判明しました。
結果では、海岸から1km?5km以内に住む人は、50km以上離れたところに住む人に比べて、うつ状態になるリスクが42%低いことがわかりました。特に年収の低い層で見られました。
海岸から5km?20kmのところに住む人も、海岸から50km以上離れた都会に住む人よりうつ状態になるリスクが24%低いことが分かりました。
近隣に海があることはどのように心身にいい影響があるのでしょう??
「海が近い」ことは、海岸の地形が突如出現するのではなく、町・家から緑地を通って海岸に出ることになるので緑地が近いことの利点も同時に得らるということなのです。
つまり、緑が多く空気がキレイ。ストレス緩和。免疫力の向上。社会的つながり。運動量UP。
海岸まで来れば、さらに
・海の新鮮な水
・日光浴
・海岸や砂浜の起伏ある地形を歩くことでさらなる運動能力U P。
・海や押し寄せる波の揺らぎは心地よく感じるはず。母の胎内にいるような揺らぎとも言われます。
単身者や高齢者は特に一人で海岸近くに住むは難しいですね。でも、研究では海岸や海に頻繁に訪れるだけでも効果はあると示されています。
少し積極的に、お父さんお母さんも連れてドライブに繰り出しませんか。海辺まで散策。浜辺でのんびり読書。近くの美味しいビストロで新鮮な魚介を堪能して帰る。そんな休暇はいかがでしょう。
幼き日に歌いし「われは海の子、白波の さわぐ磯辺の松原にー」その三つ子の元気な魂、100までこだまさせましょう。
参照:
DOI: 10.1016/j.healthplace.2019.102200
小瀧なつき
村松正明

