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調理中の煙で肺がん!?

調理中の煙で肺がん!?

肺がんのリスクとして考えられているのは喫煙が有名ですが、タバコ以外の煙も影響している可能性があるという報告をご紹介します。

肺がん患者9,411人を含む23の研究をメタ解析したところ、喫煙状況に関わらず、女性において調理の際に出る食用油の煙を吸う人は、吸わない人よりも肺がんになるリスクが1.98倍高いことがわかりました。また換気が悪い場合は、良い場合より1.2倍高いこともわかりました。

肺がんとは、気管支や気管支の枝先にある肺胞の細胞が癌化した状態です。
初期症状には咳や痰、息苦しさ、胸の痛みなどで、風邪や肺炎と同じような症状が現れます。肺がん特有の初期症状はなく、進行しても症状が現れないこともあるため、定期的な検診が必要です。

肺がんのリスク因子は「喫煙」です。喫煙者は非喫煙者と比べて肺がんになるリスクが約4倍高いといわれています。
目安として、喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が400以上だと肺がん発症の危険性が高くなり、600以上だと肺がんの高度危険群とされています。喫煙指数の高い方は特に、定期的な肺がん検診を受けることをおすすめします。

タバコの煙はもちろん有害ですが、今回の研究では食用油の煙も肺がんのリスクになるという結果でした。
家事や仕事で油を使用して調理をされる方は少なくはないでしょう。調理を避けることは難しいですが、調理中の換気扇の使用や窓を開けての換気、また油を高温状態にしないこと、劣化した油を使わないことでも油煙の発生は抑制されます。
いつもの暮らしが癌のリスク上昇につながっている可能性があります。タバコの煙に加え、油煙にも注意しましょう。

参照:

DOI: 10.1007/s00432-017-2547-7

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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