肝臓の健康を守る賢いお酒たしなみ方

みなさん、こんにちは。今日は、お酒と健康についてお話しします。私もお酒を飲むことがありますが、どんな飲み方が体にいいのか気になっていました。そこで、ある研究を調べてみたら、とても面白いことがわかりました。
2015年のデンマーク研究でで、55,917人の参加者(50-64歳)を対象に18年間追跡調査したものがあります。この研究では、お酒の飲み方(お酒を飲む頻度、生涯で飲んだ量、お酒の種類)とアルコール性肝硬変の関係を調べました。肝臓は体の中で毒を取り除く大切な働きをする臓器です。お酒を飲みすぎると、この肝臓が傷ついてしまうことがあるんです。
研究の結果、毎日お酒を飲む人は、週に2-4日飲む人に比べて、アルコール性肝硬変になるリスクが3.65倍も高くなることがわかりました。また、40?50代での飲酒がアルコール性肝硬変リスクと関連しているようで、20代や30代の若い時代での飲酒は関連していませんでした。(この研究は50?64歳の人たちを対象にしています。)若い頃よりも、40歳を過ぎてからのお酒の飲み方に気を付ける必要がある。つまり、今からお酒の付き合い方を見直すことで、将来の健康を守ることができるかもしれないんです。
お酒を飲む量や種類にも注意が必要です。ワイン以外を週に14-28杯飲む男性は、週に14杯未満の人に比べて、アルコール性肝硬変リスクが7.47倍という結果に。毎日2杯以上のむ人は、まず飲む量を減らす必要がありそうです。そして面白いことに、同じ量のお酒を飲んでいても、ワインをたくさん飲んでいる人の方がアルコール性肝硬変のリスクが減少することが明らかとなりました。具体的には、全体のうち1?15%がワインの人で3.12倍、50?100%がワインの人で1.69倍と、ワイン以外を飲む人と比べてリスクが低下しました。ただし、ワインならたくさん飲んでもいいというわけではありません。たくさん飲めばリスクが高まることには変わりありませんので注意してくださいね。また研究では、結果は女性でも同様だったとされています。
この研究結果を参考に、健康的なお酒の飲み方について、いくつか気をつけるべき点をまとめました。
1. 毎日飲むのではなく、最低でも週に3?4日は休肝日を設けましょう。
2. お酒はワインを選ぶのもいいかもしれません。でも、飲みすぎには注意しましょう。
3. お酒を飲んだ時は、同じ量のお水を飲むようにしましょう。
4. 特に40代以上の方は、お酒の飲み方に気をつけましょう。
今回の研究で、お酒の飲み方を少し変えるだけで、健康に大きな影響があることがわかりました。みなさんも、自分の体のことを考えて、楽しく健康的にお酒と付き合っていけたらいいですね。健康的な未来のために、今日からできることから始めてみましょう!
参照:
J Hepatol. 2015 May;62(5):1061-7.
八木裕太
村松正明

