至福の1杯があなたの健康を守る?

みなさん、お酒は好きですか?「今週も頑張ったね」と言いながら、金曜の夜に冷えたビールを開ける瞬間のあの爽快感。至福のひとときですよね。健康のことを考えると「飲み過ぎはよくないな」と思いつつ、つい杯を重ねてしまうことってありませんか?
実は、お酒と健康の関係について、興味深い研究結果があります。台湾で行われたこの研究では、43,000人もの人々を調査しました。その結果わかったのは、お酒の飲み方によって糖尿病リスクが大きく変わるということでした。
まず驚いたのは、全く飲まない人よりは、週1回未満の頻度でお酒を飲む「社交的飲酒者」よりも糖尿病になりやすい結果です。お酒を全く飲まない人は、社交的飲酒者と比べて糖尿病になるリスクが1.21倍も高かったんです。
でも、ここで勘違いしちゃいけません。「じゃあお酒は飲めば飲むほど良いんだ!」なんて思ったら大間違い。週1回以上の頻度で定期的にお酒を飲む人は1.19倍、大量にお酒を飲む人はなんと2.21倍も糖尿病のリスクが高くなってしまうんです。
つまり、お酒とは付き合い方が何よりも大切なんですね。全く飲まないのも、定期的に飲むのも、大量に飲むのもよくない。適度に、楽しく飲むのが一番いいみたいです。
じゃあ、具体的にどうすればいいの?という疑問が湧いてきますよね。この研究結果を見ると、「社交的飲酒者」が最もリスクが低いんです。つまり、時々、友達や家族と楽しくお酒を飲む程度が、健康的なお酒との付き合い方なのかもしれません。
ここで大切なのは「楽しく」ということ。自分の体調や体質に合わせて、楽しく、でも節度を持って飲むことが大切です。「今日は調子いいから」なんて言って大量に飲んじゃダメですよ。厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」の目安として、1日平均純アルコールで約20g程度を示しています。ビール中瓶1本、日本酒1合、ワインではワイングラス1杯程度がアルコール約20gの目安です。一つの参考にしてみてください。
最後に、この研究結果を鵜呑みにするのではなく、あくまでも参考程度に考えましょう。人それぞれ体質も生活習慣も違います。自分の体と相談しながら、楽しく健康的な生活を送ることが一番大切なんです。
さあ、今夜の晩酌は、どうしますか?適度に、楽しく、健康的に飲む。そんな賢い飲み方で、翌朝に「今日も元気に頑張ろう!」と爽やかに挨拶できる自分を作りましょう。お酒は楽しく、でも控えめに。それが健康への近道なのかもしれませんね。
参照:
Clin Nutr. 2019 Jun;38(3):1368-1372.
八木裕太
村松正明

