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疾患と栄養の関係⑦ 肥満と食べる速さ

疾患と栄養の関係⑦ 肥満と食べる速さ

みなさんはゆっくりと食事をすることを心掛けていますか?食事をする時間を十分に取ることができなくて、早く食べられるものを選んでいませんか?
なぜ、ゆっくり食べたほうが良いと言われているかというと、食事を食べる速さは肥満と関連することが分かっているからです。その理由を考えてみましょう。

皆さんはBMI(Body Mass Index;体格指数)という言葉を聞いたことがあると思いますが、食べるのが早い人は BMIの平均値が有意に高いことがわかっています。BMIが増えるのは、体を動かしてエネルギーを消耗するよりも、食べ物からエネルギーを摂取する量の方が多いからです。
早く食べる人は、満腹を伝える信号を脳が認識する前に、より多くエネルギーを摂取してしまうためであると考えられています。ある研究報告では、食べるのが速い群とゆっくりである群を比較すると、速い群のほうが肥満になるリスクが2.15倍高いことがわかりました。また、エネルギー摂取量が多い傾向があったということです。

ゆっくり食べるようにすると体重が減るという介入研究はまだ行われていませんが、善は急げです。食事にもっと時間をかけることを考えませんか?

どうしたら食事をゆっくり食べることができるでしょうか?もちろん食事の時間をしっかり確保することがまず大前提ですが、「よくかむ」ということに意識してみてはどうでしょうか?咀嚼量が増えるとヒスタミンという生理活性物質が増えることが分かっています。このヒスタミンは満腹中枢を刺激して食欲をセーブしてくれる役割があります。噛むことは交感神経も活性化されて、代謝・脂肪燃焼率が増えることもわかっています。

噛むということを変えるだけであれば、高いダイエット食品を買ったり、エステに行く時のように高価な費用は掛かりません。一口につき30回噛むと良いと言われていますので、よく噛むために噛みごたえのある食材や料理を選んだり、一口食べたら箸を置くなどを心掛けてはどうでしょうか。
1か月後には体格に変化が表れてくるかもしれませんよ。

参照:

Int J Obes (Lond). 2015 Nov;39(11):1589-96.

在原菜々花

村松正明

執筆:
監修:
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