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おなかと肝臓、不思議な関係

おなかと肝臓、不思議な関係

食欲の秋。いろんな食べ物がおいしくなってくる季節です。ついつい食べ過ぎてしまって、おなかの脂肪が気になる。。そんな人もおられるのではないでしょうか。今回、肝臓の健康とお腹の脂肪に関係があるという面白い研究を見つけたので紹介します。

これまで、腹部肥満(ウエストが男性85cm以上、女性90cm以上)があると脂肪肝のリスクが高まることは多くの研究で示されていました。しかしこの研究は反対で、脂肪肝が腹部肥満に与える影響を調べたのです。

韓国の研究チームが、腹部肥満がない男性11,212人を対象に、5年間にわたって調査をしました。その結果、お酒が原因ではない「非アルコール性脂肪肝」の状態が悪いほど、腹部肥満になりやすいことがわかったんです。

研究チームは、参加者の肝臓の状態を「普通」「軽い脂肪肝」「中程度から重度の脂肪肝」の3つのグループに分けて観察しました。すると驚いたことに、脂肪肝が進むほど腹部肥満になる人が増えたのです。5年間で腹部肥満になった人の割合は、普通の人で11.6%、軽い脂肪肝の人で25.2%、中程度から重度の脂肪肝の人では41.0%もいました。

さらに面白いことに、年齢や運動習慣、食事なども考慮して計算すると、普通の人と比べて、軽い脂肪肝の人は腹部肥満になる危険性が1.07倍、中程度から重度の脂肪肝の人は1.58倍も高くなることがわかりました。

この研究の面白いところは、この関係が双方向だということが明らかとなった点です。つまり、おなかの脂肪が増えると、肝臓に脂肪がたまりやすくなります。逆に、肝臓に脂肪がたまると、体全体の脂肪の処理がうまくいかなくなり、おなかにも脂肪がつきやすくなるんです。

これらの結果から、毎日の生活に活かせるポイントを紹介します。

1. 定期的に健康診断を受けて、肝臓の状態とおなかの周囲径をチェックしましょう。
2. バランスの良い食事を心がけ、特に糖質や脂質の取りすぎに注意しましょう。
3. 適度な運動を習慣にしましょう。有酸素運動と筋トレを組み合わせるのがおすすめです。
4. 十分な睡眠をとり、ストレスを減らすよう心がけましょう。

ただし、個人の健康状態は様々なので、具体的な健康管理については、必ず医師に相談してくださいね。一緒に、楽しみながら健康的な生活を送っていきましょう!

参照:

J Korean Med Sci. 2016 Mar;31(3):410-6.

八木裕太

村松正明

執筆:
監修:
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