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魚のサプリで心疾患予防

魚のサプリで心疾患予防

ドラッグストアやコンビニでもよく見かけるようになったサプリメントですが、フィッシュオイルサプリメントと心疾患との関係性を調査した論文をご紹介します。

イギリスで40~69歳、427,678人を追跡調査したところ、フィッシュオイルサプリメントを摂取しているグループは、摂取していないグループに比べて虚血性心疾患になるリスクが7%低いことがわかりました。

フィッシュオイルとは、魚の油などから抽出されるEPA、DHAという成分が含まれる脂肪酸です。これらは私たちの体内では作り出すことができないので、食品やサプリメントから摂取する必要があります。
EPAやDHAは、血液をサラサラにしたり、炎症性の症状を抑えたりする作用があります。またコレステロール値を調整する働きもあるので、日本ではサプリメントに加え、脂質異常症の薬として処方されることもあります。

今回の研究でフィッシュオイルサプリメントの服用によりリスクの低下がみられた虚血性心疾患とは、心臓に血液を送る血管が狭くなったり詰まったりすることで心臓に酸素や栄養が不足し、症状が現れる疾患です。自覚症状には、動悸や息苦しさ、胸の圧迫感、冷や汗などがあります。
運動中やストレスがかかった時に症状が出やすいですが、前兆が全くなく突然発症し、さらに突然死となることもあります。

魚の中でも特にEPAやDHAが含まれるのはイワシ、サバ、サンマなどの青魚です。魚を食べることでEPA、DHAは摂取できますが、日本人の魚の消費量は年々減少を続けています。
EPA、DHAが含まれる「n3系脂肪酸」の1日の摂取基準量は、18~49歳の男性で2.0g、女性で1.6gが厚生労働省で定められています。食生活の変化から、EPAとDHAを含む魚を毎日の食事で摂るのは難しい方と感じる方は多いかもしれません。さらに魚の調理方法や調理過程によってはEPA、DHAは調理中に一部流れ出てしまうことからも、食事からの摂取はやや難しく、不足しがちな傾向です。

EPA、DHAを普段のお食事で摂れていないと感じている方は、健康のため、予防のためにもサプリメントの活用を検討してみましょう。抗炎症や抗コレステロール、さらに虚血性心疾患のリスク減少により、健康寿命の伸長も期待できるでしょう。

参照:

DOI: 10.1136/bmj.m456

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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