野菜350、果物200

あなたは季節の始まりを何から感じとりますか?色づく葉っぱ、ふとした時の花の香り。澄んだ空に浮かぶ仙人雲。いえいえ、春も初夏も秋の訪れだって私は果物で味わいたいのです。
今回紹介するのは、成人の3人に1人が問題を抱えている生活習慣病、高血圧についての論文です。アメリカの3つの観察研究のべ18万7500人、総観察期間20年、その食生活と血圧の関係を分析しました。血圧には何が有効だったのでしょうか?
その結果、果物を1週間に4回以上食べる人は、ほとんど食べない人(月に1回未満)に比べて高血圧になるリスクが8%低いことがわかりました。
目を向けていただきたいのが「果物不足にも注意」ということです。
みな、野菜不足は気にしても、果物はむしろその糖分から摂りすぎに気にしている人も多いのでは?
この研究では、野菜を多く摂取する人の高血圧のリスクの軽減は5%で、果物と同程度でした。
そして野菜と果物の両方を食べることで片方のみを摂取している場合に比べてリスクを2倍下げられていました。
つまり植物の両方を摂ってこそ「過不足なし」なのです。
1日野菜を350g、果物は200g摂取を目指しましょう。
植物である野菜や果物にはミネラル、水分、食物繊維が豊富に含まれます。
果物の「甘酸っぱい」「水々しい」を生み出しているのは豊富なビタミンC、水分、カリウムです。
バナナ、スイカ、キウイなどに特に豊富なカリウムは高血圧の元である塩分の排出を促し、
りんご、ぶどう、ベリー類などの赤い実のポリフェノールは抗酸化作用を持ち、血管の老化を防ぎます。
果物の濃い色や酸味、皮の渋みは、自然の恵みを得ると同時にその猛威と戦った勲章だったのですね。
お昼はおにぎり、カフェオーレとサラダ…部長から電話だ。電話を握って走れ、その前にレジ前のバナナを掴んで急げ、ビタミン補給。会社へ戻ろう。今日も空にはわかさぎのフライが飛ぶ。
参照:
10.1161/HYPERTENSIONAHA.115.06497
小瀧なつき
村松正明

