グリーンのR、知っていますか?

都会の喧騒の中、缶コーヒーを手に取り、ホッと一息。あなたが眺めているのはどんな景色ですか?日本は人口の約3割が、東京1都3県に集中、空き地はほとんど埋まっている密集列島です。庭つき一戸建はなかなか難しい。大抵がマンションでコンクリートやネオンの街並みを眺めていることでしょう。
今回紹介するのは、うつ病に関する研究です。2018年アメリカのカルフォエルニア・マイアミ、65歳以上の住民、24万9千人を対象にうつ病の発生リスクと住環境の相関性について調べました。うつ病は6人に1人がなると心の風邪のようなものです。
その結果、家の近くに緑地が多い所に住む人は、近隣に緑地が少ない人に比べて、うつ病になるリスクが16%低いことがわかりました。
少々の緑地があるだけの人もない所に住む人より10%近く、うつリスクを軽減できることわかっています。
樹木には心とカラダ両方に抗うつ、ハッピーな効果がたくさん期待できます。
科学的には空気を浄化したり、枝葉には「フィトンチッド」という抗菌作用の成分が含まれます。
ストレス緩和、外出は運動や人との関わりにもつながります。
緑にはリサイクルのRならぬ、心身の再生させる「4つのR」 があるのだそうです。
R (レスト)休む。R(リラックス)穏やかに安らぐ。R(レクリエーション)前向きに活動。
R(リトリート)そしてありのままの受け入れ、見つめ直す良い機会に。などなど心身の再生REがたくさん得られちゃうのです。
森林浴で草木の爽やかな香りを嗅ぎ、美味しい空気を吸いましょう。鳥のさえずり、小川のちょろちょろも聴こえてくるでしょう。小さな虫や石ころのゴツゴツ、ツルツルを見たり、手に取って感じましょう。せわしない社会の中で疲れた人も、五感が目覚めて「単体の人類」としてきっと蘇ります。
近所のコンビニのついでに楠の木、杉の木が立つ公園、お寺まで散歩しませんか。大きな木の下で深呼吸、自然はそう遠くない。
参照:
DOI: 10.1192/bjp.2019.129
小瀧なつき
村松正明

