top of page

加齢だけではない、難聴の原因

加齢だけではない、難聴の原因

近年、突発性難聴やイヤホン難聴などが増えてきており、今や難聴は高齢者だけの症状ではありません。難聴には様々な原因が考えられますが、今回は外傷性脳損傷と難聴との関係性を調査した報告をご紹介します。

台湾で1,106,572人を10年間さかのぼって調査したところ、外傷性脳損傷の既往歴のあるグループは、そうでないグループよりも難聴になるリスクが2.13倍高いことがわかりました。また難聴に影響する外傷性脳損傷の中でも、交通事故による損傷が最も数が多いという結果でした。

難聴とは、音が聞こえにくくなる状態、または全く聞こえなくなる状態です。
音は耳から入り、脳の聴覚中枢へ信号が伝わることで、音として認識されます。難聴は、中耳炎や外耳炎など耳に障害がある場合と、加齢やストレス性など内耳や脳に障害のある場合の2つの発症場所が考えられています。
加齢により誰でも起こりうる症状ですし、若い方でもヘッドホン(イヤホン)難聴やストレス性難聴などで発症する可能性がある身近な症状です。

聴力が低下してしまうと、家族や友人とのコミュニケーションが難しくなったり、車や自転車の音に気付かず危険を察知しにくくなったり、さらには聴覚からの情報量の低下により認知症を発症しやすくなったりしてしまうことがわかっています。

今回の研究では、外傷性脳損傷によって難聴のリスクが高くなるという結果でした。転倒や転落、交通事故などによる脳損傷ですが、このとき脳の音を認識する部位の損傷によって、聴力へ影響が出る可能性が考えられます。
難聴は症状が徐々に改善する場合もありますが、改善しにくい場合も多いため予防が大切です。
聴力が失われてしまうと生活に大きな影響が出てしまうので、頭のケガをはじめ、普段から予防できる対策はしっかり行なっておきましょう。

参照:

DOI: 10.1002/lary.26567

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
アンカー 1
bottom of page