top of page

加齢の難聴、華麗に予防

加齢の難聴、華麗に予防

耳が遠くなるのは年齢の影響と思っている方が多いかもしれませんが、加齢以外の難聴のリスクについての研究をご紹介します。
アメリカで27~44歳の女性80,972人を23年間追跡調査したところ、経口ホルモン補充療法を10年以上行っているグループは、行っていないグループよりも難聴になるリスクが1.21倍高いことがわかりました。

難聴とは、音が聞こえにくかったり、言葉が聞き取りにくかったり、あるいはまったく聞こえないといった症状を示します。
聴覚の低下は加齢によって誰もが起こる症状のため、身近な症状の1つではないでしょうか?
加齢による聴覚の低下は40代から始まりますが、高音領域から次第に聞こえにくくなるため、初期はまだ気づかない方がほとんどのようです。ですが症状は少しずつですが悪化をし続けてしまいます。
難聴により、車など危険を察知する能力の低下、コミュニケーションの減少、自信の喪失、うつ病や認知症の発症リスク上昇など、生活面へもさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。

加齢以外で難聴の進行要因と考えられているのは、パチンコや工事現場などの大音量環境、大音量のイヤホン環境、さらに糖尿病やその他の生活習慣病、飲酒、喫煙、ストレスなども関連性が示唆されています。
今回の研究では10年以上の経口ホルモン補充療法も、難聴のリスクを上げるという結果となりました。

難聴リスクの上昇が怖くて薬による治療を控えるという考えもありますが、大音量環境を避けたり、生活習慣病対策をおこなったりといつもの生活で可能な予防策はたくさんあります。
薬の副作用やリスクを把握しておくことは大切ですが、それ以上に、日常生活で取り入れられるちょっとした難聴対策を行いながら健康寿命を延ばしていきましょう。

参照:

DOI: 10.1097/GME.0000000000000878

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
アンカー 1
bottom of page