睡眠不調でうつ発症?

うつ病の原因は「ストレス」だけだと思っていませんか?うつ病は睡眠と関連性が大きいという調査報告をご紹介します。
デンマークで男女1,307,580人を調査したところ、不眠症、睡眠サイクル障害のグループはそうでないグループより、うつ病(大うつ病性障害)になるリスクが6.6~7倍高いことがわかりました。
今までにもうつ病と睡眠との関係性については複数の研究報告があり、詳しいメカニズムも研究が進んでいます。
近年睡眠の不調を感じている日本人の割合は増えており、特にここ数年の生活様式の変化によってさらに増えているといわれています。
特に若い方の中には、「何となく寝つき悪い、眠りが浅い」と感じてはいるものの、特別睡眠対策はせずにそのまま放置してしまっている方が多くいらっしゃるようです。
ちょっとした睡眠の不調を放置してしまっているとだんだんと症状が進み続け、気づいた頃には不眠症、うつ病へ状態が悪化してしまっている可能性があります。うつ病で治療が必要な状態になってしまうと、症状の改善まで数か月~数年かかってしまう場合もあります。さらにうつ病はいったん回復しても再度悪化してしまう割合が高い疾患です。
このような状況にならないためにも、睡眠の不調を感じたら早めに対策をとってうつ病を予防しましょう。
おうち時間が長くなった方、在宅ワークに切り替わった方で睡眠の不調を感じ始めた方におすすめの対策の1つが「日光浴」です。
朝起きて日中しっかり日光を浴びることで、夜の睡眠の質が向上しやすくなります。理想は外に出ての日光浴ですが、在宅ワークの方で朝から外出が難しい方は、窓際1メートル以内で過ごすことでも快眠に必要な日光を浴びることができるとされています。在宅ワークの方は、窓の近くの日光が入りやすい場所にワークスペースを作るレイアウトもおすすめです。
若い方や体力がある方はちょっとした睡眠の不調を感じていても放置してしまいがちですが、早いうちから対策をすることで今後の健康状態が大きく変わってきます。少しの不調のうちなら自分でできる改善対策はたくさんあるので、早めに自分の体のケアをしておきましょう。
参照:
DOI: 10.1017/thg.2019.22
田口里奈
村松正明

