淑女並びに紳士、非喫煙者も、イソフラボン

昔の人はみんなタバコ吸っていたらしい。確かにビートルズだって、ボブ・ディランだって、田原総一郎だって、大人ならみんなが吸っていましたね。1960年代の日本、実に83.7%の人が喫煙者だったそうです。90年代までは飛行機の機内でも大人はタバコで通路を闊歩していました。現在の喫煙率は20%以下です。公共の空間に「禁煙」と書かれていない場所はありません。タバコを吸わないので私は大病、ましてや肺の病気とは関係ないと思っていませんか?
今回は、日本人の男女7万6661人を11年追跡調査し、肺ガンの罹患リスクと生活習慣との相関性を調べた研究を紹介します。
肺ガンは、ガンの中でも3番目に多く見られる誰でもなりやすい疾患なのです。
その結果、タバコを吸わずイソフラボンを多く摂取する人は、少ない人に比べて、肺ガンになるリスクが男性において57%低いことがわかりました。女性も同様にイソフラボンを多く摂取する人は、摂取が少ない人よりは罹患のリスクが低かったのです。
イソフラボンは「大豆」に含まれます。現にリスクの低い人はお味噌汁を318ml程(お椀1、2杯)飲んでいました。
肺は酸素を取り込み、全身の血液を通して供給していらなくなった二酸化炭素を排出する、ガス交換する言わばガソリンスタンドのような器官です。全身を巡っているので、喫煙の有無に関わらず、良いも悪いも危険リスク因子の出入りも多いのかもしれませんね。
イソフラボンで注目したいのが「細胞の生まれ変わりを促進する」作用。良い状態を保つために予定されている細胞自らの死―アポトーシスを促し、発ガン細胞が大きくなるのを防ぐのです。
さらに女性にうれしいエストロゲンというホルモン作用は、乳ガンや男性にも1番多い前立腺ガンにも効果が認められます。
みんなにうれしいイソフラボンなのです。味噌汁、豆乳一杯のパワー・ツー・ザ・ピーボー。
タバコを吸う人も吸わない人も、女の人も男の人も。ヘイ、そこのレノンもディランもギター片手にタバコも格好良いけど、時代は変わっても健康がいつだってカッコいい。
参照:
DOI: 10.3945/ajcn.2009.28161
小瀧なつき
村松正明

