top of page

仕事中のストレスで、心疾患リスク上昇中

仕事中のストレスで、心疾患リスク上昇中

誰もが日常生活においてストレスを感じているかもしれませんが、最もストレスを感じるのは仕事関係ではないでしょうか。ストレスは精神的なダメージに加え、心疾患にも影響を与えるようです。

ヨーロッパで行われた197,473人を対象とした13の研究をメタ解析したところ、職務ストレスのあるグループは、そうでないグループよりも冠状動脈性心疾患になるリスクが1.23倍高いことがわかりました。

冠状動脈性心疾患とは、心臓に血液を送る冠動脈の血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる疾患の総称です。血管の内側にコレステロールなどが沈着する「動脈硬化」によって血液の流れが悪くなったり、血の塊ができる「血栓症」によって血管を塞いでしまったりすることで起こります。
動脈硬化や血栓症は加齢によって生じやすくなりますが、そのほかにも、高脂血症、高血圧、肥満、糖尿病、喫煙などでリスクが高くなるとされています。これらを運動や食事改善によって予防することで、心疾患発症のリスクを抑えられるといえます。
今回の研究ではさらに、職務ストレスも冠動脈性心疾患と関連性があるという結果でした。
過剰なストレスがかかることで、冠動脈の収縮や血圧上昇、また血栓症のリスクが上がるとも考えられています。

冠動脈性心疾患の一番の予防法は生活習慣の改善ですが、日常的に感じるストレスも危険なリスク因子となります。
働く方は仕事でのストレスを感じている方がほとんどかもしれませんが、過度なストレスは身体へ悪影響です。ストレスを貯めないように過ごしたり、適度に発散したりと、心疾患予防のためにも日頃からストレスケアを行っておきましょう。

参照:

DOI: 10.1016/S0140-6736(12)60994-5

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
アンカー 1
bottom of page