夜行性生活で糖尿病へ!?

睡眠時間が短いと2型糖尿病リスクが上がる可能性があるという報告もありますが、寝付く時間帯も2型糖尿病へ影響があるようです。
韓国で40歳から69歳の男女3,689人を12年間追跡調査したところ、就寝時間が遅いグループ(1~6時)は、就寝時間が早いグループ(20~23時)よりも、2型糖尿病になるリスクが1.34倍高かったという結果がでました。
一般的に肥満傾向の方は2型糖尿病のリスクが高くなりますが、この調査では肥満度を示すBMI値を考慮しても、就寝時間が遅いことで2型糖尿病のリスクが高くなることがわかりました。
2型糖尿病になってしまうと、失明や手足のしびれ、腎臓の疾患などさまざまな不調が引き起こされる可能性が高くなります。さらに食事制限が必要になりますし、毎日の自己注射での治療が必要になるケースもあります。
就寝時刻が遅い生活を続けることで2型糖尿病のリスクが上がり、糖尿病に起因するこれらの症状や、ストレスに感じてしまう治療を続けなければならなくなるかもしれません。
今回ご紹介した調査報告は韓国での結果ですが、同じアジア人かつ忙しく働く日本人にとっても似たようなリスク結果が予想されます。
特に夜遅い時間までパソコンの前で仕事をしていると、ディスプレイからのブルーライトを浴び続けることによって眠気が生じにくくなってしまい、どうしても就寝時刻が後ろ倒しになりがちです。
糖尿病リスクを下げるためにも、仕事はできるだけ早めに切り上げて早めに布団に入り、質の良い睡眠をとりましょう。
また就寝時間が遅いグループは早いグループに比べ、喫煙、遅い時間帯のカフェイン摂取、就寝前の食事量が多いという報告もあります。これらの行動も入眠へ悪影響となり、就寝時刻が後ろ倒しになっている可能性があります。
健康的な生活習慣と早い時間帯の就寝で糖尿病リスクの軽減ができ、早寝早起きによって朝の時間に余裕が生まれる充実した生活も手に入るかもしれません。
参照:
DOI: 10.1093/sleep/zsz090
田口里奈
村松正明

