寝酒はレバーに悪影響

肝臓がんはお酒をたくさん飲む人のリスクが高いがんと思われがちですが、お酒の影響だけではありません。
睡眠時間が長すぎると肝臓がんのリスクが上昇するというアメリカの調査報告があります。
閉経後の女性139,368人を5年追跡調査した研究で、睡眠時間を9時間以上とっているグループは、そうでないグループ(睡眠時間:6時間~8時間)よりも肝臓がんになるリスクが1.92倍高いことがわかりました。
肝臓は沈黙の臓器といわれ、気付かないうちに症状がどんどん悪化してしまいます。気づいた頃には癌がかなり進行してしまっている状態なことも。
早期発見、早期治療も大切ですが、まずは日頃の睡眠時間の見直しがおすすめです。
そのほかに肝臓がんのリスクを抑える方法としては、「B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス」の対策です。
現在、肝臓がんの原因の7、8割はB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスといわれています。
輸血や性交渉、分娩時が主な感染経路のウイルスです。これらのウイルスによって、肝臓の炎症や肝硬変、さらに肝臓がん発症へ繋がることがわかっています。
ただ近年はワクチン接種などでこれらのウイルスによる影響は抑えられつつあります。
医療面からのB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス対策に加え、毎日の適度な時間の睡眠で肝臓がんリスクを抑えましょう。
寝つきを良くしたいからといって寝酒は厳禁です。お酒を飲んで寝付くことができても浅い睡眠状態になりがちですし、お酒の飲みすぎももちろん肝臓がんのリスクを上昇させてしまいます。
お酒を飲むなら適量を楽しみましょう。
睡眠という日頃からできる気軽な肝臓がん対策で健康寿命が延びれば、年を重ねてもおいしいお酒やおいしいレバーを楽しみ続けることができそうです。
参照:
doi: 10.1089/jwh.2017.6412
田口里奈
村松正明

