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忙しいビジネスマンこそ睡眠時間を

忙しいビジネスマンこそ睡眠時間を

日本人男性が罹患する癌のうち、最も多い部位が「前立腺」です。前立腺がんは元々アメリカに多く日本人が罹患する割合は低い癌でしたが、近年は日本でも増加傾向が続いていることをご存じですか?

日本で行われた前立腺がんの調査報告をご紹介します。
男性22,320人を追跡調査したところ、睡眠を1日9時間以上とっているグループはそうでないグループと比べて、前立腺がんになるリスクが52%低いことがわかりました。

9時間と聞くと「寝すぎ」なイメージを持つ方が多いと思いますが、経済協力開発機構(OECD)によると世界の平均睡眠時間は8時間24分、日本の平均睡眠時間は7時間22分です。日本人の睡眠時間が世界と比べて極めて短いことがわかります。

睡眠時間と前立腺がんの関連性は、夜間に分泌される睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌量が減ることが原因要素の1つと考えられています。

メラトニンの分泌の低下は、前立腺がんリスクの上昇だけではありません。他の部位の癌リスクと関連性があるとも考えられています。
さらにメラトニンの不足によって免疫力が低下してしまうこともわかっています。免疫力が低下することで癌リスクに加え、風邪をひきやすくなってしまいますし、湿疹や口内炎ができやすくなってしまいます。このような日常的な不調が繰り返されることでさらに体力が奪われ、ストレスや疲労が溜まってしまうと悪循環が続いてしまうことになりかねません。

毎日の睡眠時間をしっかり確保することで前立腺がんのリスクが低下しますし、風邪をひきにくい健康的な暮らしを送ることが期待できます。そして充分な睡眠によって疲労感が溜まりにくくなるため、日中の眠気やダルさを感じにくくなり、仕事のパフォーマンスアップも期待できます。
忙しいからといって睡眠時間を削るより、毎日しっかり睡眠をとった方が仕事を効率よくこなせ、健康的に過ごせそうです。

参照:

DOI: 10.1038/sj.bjc.6604425

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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