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心疾患の原因は、働きすぎ!?

心疾患の原因は、働きすぎ!?

残業続きによって、ストレスや精神的な不調を感じることがある方は多いかもしれません。今回は、働く時間と心疾患との関連性を調査した報告をご紹介します。

ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアで行われた24の研究をメタ解析したところ、働く時間が週55時間以上のグループは、35~40時間のグループよりも冠状動脈性心疾患のリスクが1.13倍、脳卒中のリスクが1.33倍それぞれ高いことがわかりました。

冠状動脈性心疾患とは、心臓に血液を送る冠動脈の血液の流れが悪くなることで生じる疾患の総称です。心臓に必要な酸素や栄養の供給が不足するため、胸の痛みや動悸、しびれや胸やけの症状がみられることもあります。
脳卒中は、脳の血管の血液の流れが悪くなることで生じる疾患の総称です。脳梗塞や脳出血がこれに含まれ、症状は体のしびれや麻痺、頭痛、めまい、意識障害などさまざまです。

日本の法定労働時間は1日8時間、週40時間とされていますが、残業や休日出勤が当たり前という職場も一部あるようです。「長い時間働くことが良いこと」とされる文化も残っているかもしれませんが、近年はワークライフバランスの重視や働き方改革など、長時間労働が改善されつつある傾向です。

今回の研究では労働時間が長いと冠状動脈性心疾患、脳卒中のリスクが上がるという結果でした。
この原因としては、長時間労働によるストレス、長時間の座りっぱなし、運動不足、過度な飲酒などいくつか考えられますし、長時間労働の人は体に不調が起こっても医療機関へ受診するのが遅めということも影響している可能性があるようです。はっきりした原因はわかりませんが、過度な長時間労働は精神的にも身体的にも悪影響といえます。
仕事が好き、仕事が生きがいという方でも働き過ぎは避け、余暇も楽しみながらバランスの取れた暮らしを送りましょう。

参照:

DOI: 10.1016/S0140-6736(15)60295-1

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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