呼吸の力で脳を守ろう

こんにちは。最近、深呼吸しましたか?呼吸は心と深く関わっているとされていて、日々の生活でも呼吸に意識を向けることが大切です。ゆっくりと息を吸って、吐いて...この簡単な動作が、実は私たちの体と心に大きな影響を与えているんです。スウェーデンの2012年の研究で、呼吸が脳の健康にも関わっていることが示されています
なんと、肺の働きが良いと、脳の血管が破れにくくなるんです。「くも膜下出血」という病気の予防につながるようです。
くも膜下出血は、脳の血管が破れて突然の「ハンマーで殴られたような激しい頭痛」を引き起こす病気です。意識障害も伴うことがあり、治療が遅れると命に関わり、後遺症が残る可能性も高く、危険な病気です。
研究者たちは、平均年齢44歳の人々(男性20,534人と女性7,237人)について、肺の働きを調べて、26年間観察を続けました。その結果、肺の働きが弱い人は、強い人に比べて2.24倍もくも膜下出血になりやすいことがわかったのです。
肺の働きは、「1秒量」と「努力肺活量」という2つの指標で表されます。
1秒量は、思いっきり息を吸ってから、1秒間で吐き出せる空気の量のことです。努力肺活量は、思いっきり息を吸って、ゆっくり全部吐き出したときの空気の量です。これらは、肺がどれだけ元気かを表す指標です。
息を吐き出す力が弱かったり、肺の容量が少なくなっていると、くも膜下出血のリスクが上昇するようですね。
そして面白いことに、たばこを吸わない人でも同じ結果だったようです。つまり、たばこを吸う・吸わないに関わらず、肺の働きを良くすることは大切なんですね。
では、私たちに何ができるでしょうか?研究結果をもとに、みんなで実践できることを考えてみました。
1. 意識的な深呼吸を習慣に:毎日5分間、呼吸に集中してみましょう。
2. 運動を楽しもう:走ったり、踊ったり、好きな運動で肺を鍛えましょう。
3. 自然の中で深呼吸:公園や森で、きれいな空気をゆっくり吸ってみましょう。
4. 姿勢を良くしよう:背筋を伸ばすと、肺がたくさん空気を吸えます。
今回の研究で、私は呼吸の力をあらためて感じました。心を落ち着かせるだけでなく、脳を守ることにもつながるなんて、呼吸って本当にすごいですね。
みなさんも、今日からできることから始めてみませんか?意識して呼吸をしたり、楽しく体を動かしたりすることで、健康な未来への第一歩を踏み出せます。1日1回だけでもいいので、深呼吸をしてみましょう!
参照:
Stroke. 2012 Oct;43(10):2598-603.
八木裕太
村松正明

