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夜の照明の工夫で、甲状腺がん予防

夜の照明の工夫で、甲状腺がん予防

空間を照らす照明は、私たちの生活に欠かせないものです。しかし、夜の明るい照明は睡眠に悪影響をもたらすことが知られています。さらには、甲状腺がんとも関連性があるようです。

アメリカで464,371人を追跡調査したところ、夜間に照明を浴びる時間が長いグループは、短いグループよりも甲状腺がんになるリスクが1.55倍高いことがわかりました。

甲状腺は、のどぼとけの下にある臓器で、代謝や自律神経など体のさまざまな機能を保つ働きをしています。
甲状腺がんは、放射線被ばくにより発症リスクが高くなることがわかっていますが、その他の発症要因についてはまだ詳しくわかっていません。男性より女性に多い傾向で、20~30代の女性でも発症する可能性のある癌です。
初期症状は、のどぼとけや首横のしこり、声枯れなどです。癌の中では比較的予後の良い癌なので、違和感があれば早めの受診と治療により、治る可能性の高い癌といわれています。

今回調査された「夜間の照明」は、睡眠に関わるホルモンのメラトニンの分泌を抑制させることがわかっています。夜にメラトニンが不足することで、睡眠の質の低下や生活リズムの乱れが起こりやすくなってしまいます。
さらにメラトニンは、一部の癌の発症抑制にも関連していることが報告されています。今回調査された甲状腺がんも、メラトニンの不足が影響している可能性が考えられます。

夜間の過度な照明は、普段の生活リズムや睡眠の不調、また甲状腺がんのリスク上昇など体へ悪影響をもたらすようです。
生活のために照明は必要ですが、必要以上に明るく照らしすぎることは避けましょう。夜は間接照明や、必要な場所だけを照らす部分的な照明の活用がおすすめです。

参照:

DOI: 10.1002/cncr.33392

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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