疾患と栄養の関係⑰ メタボとナッツ

メタボリックシンドロームとは、おへその高さの腹囲が男性85cm、女性90cm以上で、血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れている状態をさします。日本と海外では診断基準などは少し異なりますので注意が必要です。
男性、女性ともに気を付ける必要がある病気ですが、メタボリックシンドロームを予防するための対策はあるのでしょうか。
一般的に言われていることは、規則正しい食生活、運動習慣ですが、予防にまつわる面白い研究結果がありましたので紹介します。
420,890 人の参加者のうち4625例の運動や身体活動の強度に関する症例と47,235例の肥満に関する症例のあった、ナッツの摂取と肥満との関連を調べた6つのコホート研究を集めて、改めて比較分析した研究です。
その結果、ナッツ摂取量が多いグループを低いグループと比較すると、いずれも体重、腹囲、BMIで差がありませんでしたが、食事指導のもとでナッツの摂取を行った場合は体脂肪率がわずかに減少し、メタボリックシンドロームになるリスクが4%低下することが分かりました。
この効果は、食事指導を伴わなかった場合だと体脂肪率に変化はありませんでした。
メタボリックシンドロームになるリスクを下げるために、一握り程度のミックスナッツを週に2回程度食べてみてはいかがでしょう。
例えば、毎日食べる食パンに、スライスチーズとクラッシュナッツを散らしてトーストして、ハチミツをちょっとだけかけると、リッチな気分になります。
ポテトサラダ風にレンジでチンしたかぼちゃを潰して、マヨネーズと和え、クラッシュナッツを(お好みで干しぶどうも)加えると、とってもおいしいですよ!
塩分を気にされる方は、無塩ものを選んでみるのもいいかと思います。
疾病予防の基本はバランスの良い食事です。偏らないようにしましょう。
参照:
Nutr Metab (Lond). 2018 Jun 22;15:46.
大道文香
村松正明

