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薬のリスクと乳がん予防

薬のリスクと乳がん予防

比較的若い年齢でも発症しやすい癌のひとつに「乳がん」があります。乳がん検診や、啓発活動などもあるため、女性にとっては比較的身近に感じられるのではないでしょうか。今回は乳がんと経口避妊薬の関係性の調査報告をご紹介します。
デンマークで15~49歳の不妊治療を受けていない女性180万人を平均10.9年追跡調査したところ、経口避妊薬を使用しているグループは、一度も使用したことのないグループより乳がんになるリスクが1.2倍高いことがわかりました。これは経口避妊薬の1年間の利用により、7690人に1人が乳がんになる計算です。

乳がんの発症は、女性ホルモンのエストロゲンが関係していることが示唆されています。
具体的には、初経年齢が早い、閉経年齢が遅い、出産歴がない、初産年齢が遅い、授乳歴がないことなどが乳がんのリスクを上げる可能性があるといわれています。
今回の研究では、経口避妊薬も乳がんのリスクを上昇させるという結果でした。経口避妊薬には、エストロゲンが含まれています。

女性において癌の部位別発症率で乳がんは1位ですが、乳がんによる死亡率は他の癌に比べると低く、治りやすい癌ともいわれています。しかし、治療して完治させるには早期に発見する必要があります。
乳がんの主な症状はしこり、ただれ、左右非対称の形状などです。乳がんは自分で発見できる癌の1つなので、日頃から自分で触れたり形を見たりしておくことでセルフチェックが可能です。違和感を感じたら早めに検査受診をしましょう。

今回紹介した報告では、経口避妊薬の使用で乳がんのリスクが上がってしまう可能性があるということでしたが、乳がんは早期発見により助かりやすい癌です。
リスクを減らしておくことも大切ですが、乳がんの場合は日頃からのセルフチェックや定期的な健診で、もしもの場合に備えておくことも重要です。

参照:

DOI: 10.1056/NEJMoa1700732

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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