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技術の進化が、高血圧を引き起こすことも!?

技術の進化が、高血圧を引き起こすことも!?

私たちの暮らしは、科学や技術の発展により数十年の間でも大きく進化しています。新たな製品や化学物質の開発が進んでいますが、中には「実は体に有害だった」と後になってわかってくるものもあります。その1つがPCB(ポリ塩化ビフェニル)です。

17件の研究をメタ分析したところ、PCBに暴露しているグループは、そうでないグループより高血圧を発症するリスクが2.23倍高いことがわかりました。

PCBとは電気絶縁性が高い素材で、変圧器やコンデンサーなど電気機器に使用されていた化学物質です。二十世紀後半に毒性、発がん性の高いことがわかり、現在ではPCBを含む製品の生産や輸入は禁止されています。
この発端となったのが「カネミ油症事件」です。この事件は、カネミ倉庫社製の米ぬか油による食中毒事件で、製造工程中に熱媒体として使用されていたPCBなどが製品中に混入したことが原因で起こりました。吹き出物、色素沈着、倦怠感、しびれ、食欲不振、そして高血圧など、多くの症状が報告され大きな社会問題となりました。

PCBは絶縁性や不燃性など性質的には優れている化学物質ですが、私たちの体にとっては有害であることが後にわかりました。このように後々使用禁止になった化学物質はPCBだけではありません。日本では国立医薬品食品研究所が食品に含まれる物質の毒性を検査し、農薬、食品添加物、アスベストなど毒性が認められたものの使用禁止を勧告しています。
今後も新たに使用禁止となるものが追加されるかもしれません。最新の健康情報にアンテナを張りつつ、健康をアップデートしていきましょう。

参照:

DOI: 10.1016/j.chemosphere.2020.126984

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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