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うつ病を引き起こす成分?

科学の発達と共に私たちの暮らしはより快適になっていますが、一方で一部には身体にとって悪影響をもたらすものもあるようです。今回は農薬とうつ病との関連性を調査した報告をご紹介します。
韓国で2,151人を追跡調査したところ、20年以上の農薬使用経験があるグループは、そうでないグループに比べうつ病になるリスクが2.35倍高いことがわかりました。
WHOによると、世界人口の約4%がうつ病患者という結果がでています。新型コロナウイルス流行後は増加傾向にあり、またうつ症状があっても受診、治療していない人も一定数いるといわれています。
気分の落ち込み、疲労感、不眠や過眠など初期のうつ症状を何も治療せず放置してしまうと症状は続き、仕事に支障が出たり、社会との関わりが薄れてきたりといった生活面への悪影響が大きくなります。症状が徐々に強くなる可能性もありますし、治療を始めても完治するまでかなりの時間がかかることが予測されます。
今回の研究では農薬の使用とうつ病に関連性がみられたという結果でした。
一部の農薬については神経毒性、内分泌かく乱作用を持つことがわかっています。ドパミンやセロトニンなど脳内で行われる神経伝達や、ホルモンなど体の機能調節に関わる内分泌系に影響を与える可能性があり、この影響でうつ病のリスクが高くなることが示唆されています。
現在は研究や技術が進み、危険性の高い農薬は使用が禁止され、安全性の高い農薬が使用されている傾向にあります。しかし私たちの暮らしにおいては、体への悪影響を及ぼすものが後々発見されることもあります。日々新しい情報を取り入れて、暮らしも健康もアップデートしていきましょう。
参照:
DOI: 10.1016/j.neuro.2017.07.005
田口里奈
村松正明
執筆:
監修:
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