ヒトはT字路で左に曲がるらしい。
これはとある1日「あっ。早朝、卵がないわとコンビニへ。ランチはデリバリー。帰りに新しいイヤホン欲しいな。お風呂が壊れた!水道屋さん、…ヘイ、タクシー!」人の都合も、緊急な事態もいつ発生するかは分かりません。しかし、あなたはそのサービスの担い手側の1日を考えたことはありましたでしょうか。
今回紹介するのは、働き方と高血圧との相関性を調べた日本の研究です。1万人以上の男性をおおよそ12.7年間観察しました。
そして健康に不利益をもたらしていたのが、サービス業や生産業に多い「交代制シフトワーカー」です。
その結果、交代制シフトで勤務する人は、固定した時間で勤務する人に比べて高血圧になるリスクが1.85倍、約2倍高いことがわかりました。
また、交代制フトワーカーはBMI値(肥満指数)も高い傾向にあり、あらゆる生活習慣病につながりやすいと言えます。
交代制シフトとは、日勤(8-16時)・準夜勤(16?24時)・夜勤(24?8時)。24時間をローテーションの順繰りに行う勤務形態です。
具体的には24時間体制が必要な飲食、コンビニ、ホテルなどのサービス業。
医療、介護、警備や防災など緊急性のある仕事。製造業やインフラ関係などです。
シフトワーカーは昼夜が逆転、毎日変化する生活により体内時計がズレてしまいます。
ズレは体内だけではなく、例えば…
・勤務後の食事、飲酒の時間と眠る時間がバラバラ。
・決まった時間に食事ができない。眠れない。
・家族とすれ違う。社会全体ともすれ違う。
・定期的な運動、趣味がしづらい。
・明るい時間の睡眠は質が下がる。
変な時間に覚醒したり、ホルモン分泌、免疫機能の調整など本来睡眠時間で行われるべき生体活動も正常に行えません。
我々はいくら進化しても、ヒト科・ヒト属・ヒト。昼行性の動物です。地球の自転も左回り。太陽も東から西。人間も動物として日中活動、左回りが自然みたいです。スーパーの導線も左回りだったとご存知?ここはせっかく進化した脳を働かせて、シフトワークは減らしましょう。「予約制」「24時間廃止」「テクノロジーの駆使」「本当に今、必要?」サービスの利用者、提供者ともにフレンドリーな地球人をめざしませんか。
参照:
DOI: 10.1097/JOM.0b013e31829731fd
小瀧なつき
村松正明

