働き盛りは疲労感と脂肪肝に注意

睡眠時間が短いと頭がボーっとしたり、疲労感を感じたりすることがあると思いますが、実は体の臓器にも影響が出ている可能性があるようです。
日本で5,848人の男性を7年追跡調査したところ、睡眠時間が5時間未満の人は5時間より長い人に比べ、非アルコール性脂肪性肝疾患になるリスクが1.39倍高いことがわかりました。
「脂肪肝」とは中性脂肪が肝臓に蓄積する疾患です。お酒の飲みすぎによって肝臓に脂肪が蓄積するのが「アルコール性脂肪肝」ですが、今回の研究で睡眠との関係性が示唆された「非アルコール性脂肪性肝疾患」とは、飲酒に依存しない脂肪肝です。
食べ過ぎ、運動不足、肥満などがこの「非アルコール性脂肪性肝疾患」の原因と考えられていますが、今回の研究では睡眠時間とも関連性があることがわかりました。
日本人男性の年齢別平均睡眠時間は50歳代が最も短く、続いて40歳代が2番目に短い統計が出ています。この年代は、仕事で責任のある役職などを任されていたりと、まだまだ働き盛りで毎日忙しく過ごしている方が多いのではないでしょうか。5時間未満の短い睡眠にもかかわらず、気力で乗り切っている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ日々の睡眠を疎かにしてしまい非アルコール性脂肪性肝疾患になってしまうと、これがさらに肝硬変、肝がんまで進行してしまう可能性もあります。治療のために仕事を辞めなければならなくなったり、健康寿命が短くなったりしてしまいます。
睡眠時間を削って今を過ごしていても、数年後、大きな負担となってさまざまな疾患が体に影響を及ぼす可能性が高くなってしまいます。
健康的な暮らしを維持するためにも、毎日の睡眠時間をしっかり確保しましょう。
参照:
DOI: 10.15403/jgld.2014.1121.281.alc
田口里奈
村松正明

