メタボは寝て予防?!

韓国で40歳から70歳の男性1,689人、女性1,815人を対象に平均約2.6年間の追跡調査をしたところ、睡眠時間が6時間未満のグループは、6~7.9時間のグループよりも、メタボリックシンドロームになるリスクが1.41倍高いことがわかりました。
睡眠時間が短いとメタボリックシンドロームになりやすいという結果です。
日本での「メタボリックシンドローム」の判断項目はこちらです。
・ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm、女性90cm以上
かつ
・血圧、血糖、血清脂質のうち2つ以上が基準値外
腹囲の測定では、内臓脂肪の蓄積を判断しています。内臓脂肪が蓄積することによって、高血圧、高血糖、高脂血症の状態が引き起こされてしまいます。
メタボリックシンドロームの判断項目を見ると食事や運動に原因があると思いがちですが、この研究では睡眠時間にも相関が見られることがわかり、中でもウエスト周囲径は1.3倍、高血圧は1.56倍リスクが高かったという結果でした。
最適な睡眠時間には個人差があるといわれていますが、睡眠時間が不十分だと食欲増加や肥満傾向になりやすいことがわかっています。
「たくさん食べすぎてしまう、食欲が止まらない、常にダイエット中」という方、もしかしたら睡眠時間が足りていないからかもしれません。
しっかり睡眠をとることで、過度な食欲が収まり、体重増加や肥満の予防につながり、さらには高血圧、高血糖、高脂血症の予防、死のリスク軽減へもつながります。
仕事や家事、趣味など忙しくても、睡眠時間はしっかり確保しましょう。
過度な食欲を抑える方法として違う視点からの方法を1点ご紹介すると、視覚効果を用いた「青色」の活用です。
青色は涼しさを感じさせたり、心を落ち着かせたりする色彩効果を持つといわれていますが、その他に食欲を抑える色彩効果もあることが知られています。過度な食欲を抑えたい時は、青色の食器、青色のランチョンマット、青色のテーブルクロスなどを取り入れてみると、いつもの食欲が軽減されるかもしれません。こちらも試してみてください。
日々の暮らしを楽しみつつ、充分な睡眠をとってメタボとは無縁の生活を送りましょう。
参照:
DOI: 10.1016/j.sleep.2015.06.024
田口里奈
村松正明

