肝臓を守る新常識!人類よ立ち上がれ

みなさん、最近テレビやスマホを見ながらソファでくつろぐ時間が増えていませんか?実は、そんな何気ない日常が私たちの肝臓に悪影響を与えているかもしれません。今回は、座りっぱなしの生活と脂肪肝の関係について、興味深い研究結果をご紹介します。
日本で行われた約1900人を対象とした調査で、驚くべき事実が明らかになりました。なんと、1日のうち座っている時間が長い人ほど、脂肪肝になるリスクが高くなるのです。
調査結果によると、中強度から高強度の運動(ウォーキングやジョギングなど)を1日60分増やすだけで、脂肪肝のリスクが22%も減少するそうです。逆に、運動時間を60分減らして座る時間を増やすと、脂肪肝のリスクが69%も上がってしまうんです。
「え?運動って毎日60分も必要なの?」と思った方、安心してください。研究では、週に約600MET分(1日あたり約85MET分)の運動から脂肪肝のリスクを下げることができると示されています。これは、1日あたり約30分のウォーキング(ウォーキング:3METとして)に相当します。つまり、毎日少しずつでも体を動かすことが大切なんです。
『運動を続けるのが苦手…』という方、安心してください。わざわざ運動をしなくても、日常生活に運動を取り入れればいいんです。例えば、エレベーターの代わりに階段を使う、近所のお買い物は歩いて行く、歯を磨きながらスクワットをするなど、工夫次第でいくらでも運動の機会は増やせます。
私自身、この研究結果を知ってから、テレビを見ながらストレッチをしたり、通勤時に一駅分歩いたりするようになりました。最初は面倒くさいと感じましたが、続けているうちに体を動かすのが楽しくなってきました。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、症状が出にくいのが特徴です。だからこそ、日頃からケアすることが大切。今日からちょっとした運動習慣を始めて、病気を予防しませんか?さあ、この記事を読む手を置いて、まずは軽くストレッチでもしてみましょう。椅子から立ち上がって、深呼吸しながら背伸びするだけでも立派な運動です。健康への第一歩は、今この瞬間から始まるのです。明日やろうではなく、今すぐに行動を起こしましょう!
参照:
Aliment Pharmacol Ther. 2021 Nov;54(10):1330-1339.
八木裕太
村松正明

