動かない現代人とがんのリスク

皆さん、椅子に座ったまま何時間過ごしていますか?オフィスワーク、テレビ鑑賞、スマホゲーム...気づけば一日中座っていた、なんてことはありませんか?実は、この「座りすぎ」が思わぬ健康リスクをもたらすかもしれないのです。
アメリカがん協会が行った大規模な研究で、驚くべき結果が明らかになりました。この研究では、63,972人の閉経後の女性を対象に、運動習慣と座る時間が卵巣がんのリスクにどう影響するかを調べました。
結果は意外なものでした。運動量と卵巣がんには関連性が見られませんでしたが、座る時間が長い人は卵巣がんのリスクが高くなることが確認されたんです。1日6時間以上座る生活をしている人は、3時間未満の人と比べて、卵巣がんになるリスクが1.44倍も高くなりますた。特に、卵巣がん一種である漿液性がんでは、そのリスクが1.52倍にまで上昇しました。
運動不足よりも、じっと座っていることの方ががんのリスクを高めてしまうようです。
でも、考えてみれば納得できます。長時間座っていると、血液の循環が悪くなり、体内の老廃物がたまりやすくなります。また、座っている間は体を動かさないので、カロリー消費も少なくなり、肥満のリスクも高まります。
では、どうすればいいのでしょうか?急に運動量を増やす必要はありません。まずは、座る時間を減らすことから始めましょう。
例えば、
テレビを見る時は、CMの間に立ち上がってストレッチ
デスクワークの合間に、2時間に1回は5分程度の小休憩を取り、軽く歩く
電話をしながら歩く
エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使う
このような小さな習慣の積み重ねが、大きな変化を生み出します。
健康は一朝一夕には手に入りません。でも、今日からできる小さな変化から始めてみませんか?座りすぎを避け、少しずつ体を動かす習慣をつけることで、卵巣がんだけでなく、他の健康リスクも減らせるかもしれません。
さあ、この記事を読み終わったら、まずは立ち上がって深呼吸。そして、少し歩いてみましょう。健康への第一歩は、今すぐそこから始まります!
参照:
Cancer Causes Control. 2015 Nov;26(11):1691-7.
八木裕太
村松正明

