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柳沢正史先生から学ぶ 睡眠講座③ 現代人の睡眠時間

柳沢正史先生から学ぶ 睡眠講座③ 現代人の睡眠時間

『慢性的に睡眠不足の人は、自覚できていない。』
4時間睡眠、6時間睡眠を数日続けていると、徹夜明けと同じパフォーマンス状態まで下がることがわかっています。徹夜をした人は睡眠が足りていないと自分で認識できますが、4時間、6時間睡眠のように短い睡眠時間を数日続けることで、「自分が睡眠不足状態である」ことを認識できにくくなることがわかっています。世の中には、毎日睡眠時間が短いために自分の睡眠不足を認識できていない人が多くいるかもしれません。


『自称ショートスリーパーが多くいる可能性は高い。』
自分は短い睡眠時間で過ごせているショートスリーパーだと思っている人の中には、単なる睡眠不足状態の人が含まれている可能性が高いです。
ある研究で、自覚的には毎日十分な時間眠れていると思っている人に好きなだけ眠れる環境を与えたところ、いつもの睡眠時間より長く眠るという結果が出ました。数日実験を続けたところ、普段の睡眠時間より約1時間長い睡眠をとり続けたという結果が出ています。つまり自分では十分睡眠をとれていると思っていても、実際には1時間ほど足りていなかったことがわかります。
自分の睡眠不足を自覚できずに、慢性的に睡眠が足りていない状態が続いている人が多いことが示唆されます。人口に対する真のショートスリーパーの割合は詳しくわかっていませんが、睡眠不足に気づいていない「自称ショートスリーパー」はある程度いると思います。


『1日、2日の長時間睡眠では睡眠負債は完済できない。』
睡眠不足の状態が続いてしまうと、睡眠負債として身体に負担がかかります。日頃の睡眠負債を解消しようとして週末にいつもより長く眠る習慣のある方がいますが、日頃の睡眠負債を解消するためには4日ほどかかるという実験結果が出ています。1、2日長時間眠っただけでは睡眠負債は完済できません。


『睡眠負債は溜まっても、寝だめはできない。』
寝だめという言葉はありますが、実際に寝だめはできません。睡眠は睡眠負債として借金は溜まっても、貯金はできないことがわかっています。時間のある休日にしっかり眠っておこうとしても、意味がありません。
睡眠は毎日の規則正しいリズムを保つことが大切なので、毎日睡眠の時間帯を一定にすることも重要です。平日と休日の生活リズムのズレも睡眠にとって悪影響になります。

参照:

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田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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