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柳沢正史先生から学ぶ 睡眠講座⑥ 睡眠の見える化

柳沢正史先生から学ぶ 睡眠講座⑥ 睡眠の見える化

『眠れていると思っていても、実は眠れていない人がいる。眠れていないと思っていても、実は眠れている人もいる。』
睡眠状態は「脳波」を測定することで判断できます。脳波によって、眠れている状態か判断ができ、睡眠の質も知ることができます。
実は自覚症状と脳波は一致しないことがあります。自分では数時間しか眠れていないと思っていても、脳波を測定すると思っていた時間よりずっと眠れている場合があるのです。逆のパターンもあるでしょう。
睡眠患者を診るほとんどの病院やクリニックでは、患者の自覚症状によって状態を判断して薬の処方などを進めます。しかし、睡眠は患者の主観と客観的データに大きな差がある場合があるので、適切な治療を受けられていない患者もいる可能性があります。


『血圧計のように自宅で睡眠状態を測定することで、真の状態がわかる。』
家庭用血圧計で気軽に血圧を測れるように、私たちは睡眠状態を自宅で測定できる測定機器を開発しました。睡眠状態を測定できる病院は数が限られていますし、頭や身体にチューブを取り付けられる状態で入院が必要になります。このような環境ではいつもの睡眠がとりにくくなるため正確なデータは得られにくいです。その点、私たちの測定機器は自宅で誰でも簡単に測定が可能で、必要な脳波データを十分得ることができます。
客観的なデータで自身の睡眠状態を知ることで、現在の状態を理解し、最適な睡眠対策に繋げることができます。
数十年前から家庭用血圧計が広まったことで、血圧が原因で起こる疾患による死亡率が減りました。睡眠計測が広まり自宅で気軽に睡眠を測定する人が増えれば、適切な睡眠対策ができ、睡眠が原因となるさまざまな疾病リスクを減少させることができると考えています。


[柳沢正史 先生]
筑波大学国際統合睡眠医科学 研究機構(WPI-IIIS)機構長・教授。株式会社S’UIMIN代表取締役社長。
「オレキシン」という神経伝達物質の発見など、世界的に著名な睡眠の研究者。
2016年紫綬褒章受章
2019年文化功労者

参照:

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田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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