脂質と、睡眠の質

布団に入ってもすぐ寝付けない、夜中に目が覚めてしまう・・・
夜眠れず仕事の会議で眠い、寝たのに疲れが取れない・・・こんな経験はありませんか?
睡眠の質が悪いと、上記以外にも身体へのデメリットがあるようです。
今回は、睡眠の質と脂質異常症との関連性を調査した研究をご紹介します。
中国で20,712人を追跡調査したところ、睡眠の質が悪い人は睡眠の質が良い人(深く眠れる人)よりも、脂質異常症になるリスクが1.2倍高くなることがわかりました。
睡眠の質の低下が脂質異常症と関係性があるという結果です。
この調査では、睡眠状況について自己回答することで睡眠の質を評価できる「ピッツバーグ睡眠質問票」によって、被験者の睡眠の質を判断しています。質問項目は、睡眠時間や寝付くまでの時間、夜間の目覚めの有無、日中の眠気などです。
ここ数年の働き方の変化やおうち時間の増加などで睡眠の質の低下を感じている方が増えており、「睡眠の質を高める」機能性表示食品など注目が集まっています。
ただ睡眠の質の低下を感じている方の多くは、自覚症状として寝つきの悪さや日中の疲労感は認識していても、高脂血症リスクの上昇にもつながることは知らない方がほとんどではないでしょうか。
おうち時間が増えたことで睡眠の質が悪くなったと感じている方におすすめしたい対策の1つは、室内照明の色の調節です。
夜、就寝前は電球色と呼ばれるオレンジ色の光で過ごすことでリラックスでき、日中お仕事をするときは蛍光灯のような白っぽい光で過ごすことで集中して作業しやすくなります。時間帯や用途ごとに照明の色を変えることでメリハリのある生活を送りやすくなり、さらに生活リズムが整い質の良い睡眠が期待できます。
睡眠の質が上がると疲労感が軽減し、作業効率の上昇、さらに高脂血症のリスク軽減にもつながります。何となく睡眠の質の低下を感じている方、高脂血症の自覚症状は今は全くないかもしれませんが、早めの睡眠対策をおすすめします。
参照:
DOI: 10.1177/2047487319843068
田口里奈
村松正明

