睡眠の質低下で脳血管の質低下

若い方や健康な方にとって「脳卒中」はあまり知られていない疾患かもしれませんが、実は日頃の睡眠の質が起因している可能性があるという調査結果が出ています。
中国で31750人を追跡調査したところ、睡眠の質が悪い群は、睡眠の質が良い群よりも脳卒中になるリスクが1.29倍高いことがわかりました。
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりする疾患です。脳卒中になってしまうと血液が正常に運ばれにくくなるため、意識を失ったり、手足の麻痺が起きたり、言葉が話せなくなったりしてしまいます。
脳卒中は、血管が詰まってしまう「虚血性脳卒中」、血管が破れて出血してしまう「出血性脳卒中」の2種類に大きく分けられます。今回の研究では、睡眠の質の悪化により虚血性脳卒中のリスクは1.28倍、出血性脳卒中のリスクは1.56倍高くなる結果となり、どちらの種類にも影響があることがわかりました。
数年前は「睡眠時間」が注目されがちでしたが、近年は「睡眠の質」に関心が高まっています。
ここ数年の生活様式の変化で、おうち時間や在宅ワークの増加により以前と比べ睡眠の質が低下したと感じる方が増えているようです。原因の1つとして、ストレスの増加や自律神経の乱れが考えられます。
そこでおうち時間が増えた方へおすすめなのが観葉植物の配置です。
観葉植物は、空気清浄や蒸散による調湿などの作用に加え、気持ちをリラックスさせるメリットもあるといわれています。さらに、視界に占める植物の割合(緑視率)が10-15%だと、仕事において生産性が最も高くなるといわれています。在宅ワークの方はワークスペースへの観葉植物の適度な配置が特におすすめです。
良い眠りは脳卒中のリスク軽減にも、疲労軽減にもつながります。おうち時間を楽しみつつ、日々のストレスを減らし、質の良い睡眠を目指しましょう。
参照:
DOI: 10.1212/WNL.0000000000008739
田口里奈
村松正明

