テレビ好きは卵巣がんに注意

テレビ離れが進みつつあるともいわれていますが、テレビ好きな方、テレビは生活になくてはならないものと考えている方はいらっしゃると思います。一方で、長時間のテレビ視聴については問題視する声が以前から上がっています。
今回は、テレビを見る時間と卵巣がんの発症リスクに関連性がみられたという日本の報告をご紹介します。
日本で女性34,758人を19年間追跡調査したところ、1日に5時間以上テレビを見ているグループは、2時間未満のグループよりも卵巣がんになるリスクが2.15倍高いことがわかりました。
卵巣は、卵子の貯蔵や女性ホルモンの分泌をおこなう器官です。卵巣がんの自覚症状としては、おなかの張りや痛み、頻尿、便秘、下腹部のしこりなどの違和感が現れることがあります。ただし初期の段階では症状が現れにくい癌なので、早期発見が難しいといわれています。
卵巣がんのリスク因子としては、遺伝、初潮が早い、閉経が遅い、などが挙げられおり、さらに加齢や肥満も影響があると示唆されています。今回の研究では、テレビを見る時間が長いとリスクが高くなるという結果でした。
テレビを見る時間が長いということは、座って過ごす時間が長いといえます。日本人の座位時間は1日約7時間で、世界でも長いといわれています。
今回の研究で5時間以上テレビを見る人の傾向として、BMI、喫煙率、飲酒の頻度が高く、また初潮が早い、閉経が遅いという特徴もみられました。
テレビを見る時間と卵巣がんとの直接的な関連性は不明ですが、長い時間座って過ごすことでの肥満や糖尿病傾向による影響などが可能性として考えられます。
また、座って過ごす時間が長い人は、総死亡率が高いという報告もあります。
毎日のテレビを見て過ごす時間が、卵巣がん、肥満、糖尿病、死亡率上昇につながっている可能性があります。長時間座って過ごす生活は避け、身近な事から将来の疾患を予防しておきましょう。
参照:
DOI: 10.1007/s10552-018-1001-8
田口里奈
村松正明

