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ダイエットのしすぎは肺がんを招く?

ダイエットのしすぎは肺がんを招く?

肺がんと聞くと「喫煙者の病気」というイメージをお持ちではないでしょうか。実は、タバコを吸わない人でも、ある条件に当てはまる人は肺がんのリスクが高まることがあるようです。2020年の研究で、タバコを吸わない人の肺がんについて、驚くべきことが発表されました。

韓国で行われた大規模な研究で、586万人以上の非喫煙女性を11年以上追跡調査しました。そのうち約4万3千人が新たに肺がんと診断されたのです。この研究で明らかとなったのは、女性の体重と肺がんリスクの関係性です。

やせすぎ(BMI18.5未満)の方は、標準体重(BMI18.5~22.9)の方と比べて肺がんになるリスクが1.33倍も高くなることがわかりました。BMIとは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算する体格指数のことです。つまり、必要以上の減量は逆効果かもしれないということです。

また興味深いことに、標準体重の人と比べて太り気味の人は、肺がんリスクが低いことも明らかとなりました。

・BMI23~24.9:0.88倍
・BMI25~29.9:0.80倍
・BMI30以上 :0.75倍

ただし、注意が必要なのは、BMIが高ければいいというわけではないということです。BMIが高い人は糖尿病や高血圧、心臓病など生活習慣病リスクが上がるだけでなく、全体的な死亡リスクも上昇することが明らかとなっています。

この研究で他に明らかとなったことは、お酒を週1~2回以上飲む習慣がある方は、飲まない方と比べて1.25倍、肉中心の食生活をしている方は1.08倍、肺がんのリスクが高まることも判明しました。

この研究結果から、私たちはどのようなことに気をつけるべきでしょうか。

まず適正体重を心がけることが大切です。BMIでいうと18.5~22.9を目安に体重を維持しましょう。そしてお酒は控えめにすることも大切です。週1~2回以上お酒を飲む人は、少し減らした方がいいかもしれません。

この研究の重要な点は、喫煙習慣以外でも、私たちの日々の生活習慣が肺がんのリスクに影響を与えているということです。そして、これらは自分でコントロールできることも忘れてはいけません。いきなり大きなことをする必要はありません。小さなことから少しずつ、習慣を変えていきましょう。

参照:

DOI: 10.3904/kjim.2019.283

八木裕太

村松正明

執筆:
監修:
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