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歩く速さで変わる未来の健康

歩く速さで変わる未来の健康

毎朝の通勤路で、私はいつも同じ光景を目にします。ゆっくりと散歩を楽しむお年寄り、急ぎ足で駅に向かうビジネスマン、そして私たち学生。みんなが違う速さで歩いていますが、この「歩く速さ」が私たちの健康に大きな影響を与えていることが、ある研究で明らかになりました。

2020年に発表された大規模な研究で、歩く速さと脳卒中(脳の血管が詰まったり破れたりする脳血管疾患)との関係が判明しました。この研究では、7つの異なる研究結果をまとめて分析する「メタアナリシス」という手法を用い、135,645人(95.2%が女性、平均年齢63.6歳)を約8年間追跡調査しました。

研究結果は驚くべきものでした。最も歩くのが遅い(時速1.6キロメートル)人と比べて、最も歩くのが早い(時速5.6キロメートル)人は、脳卒中のリスクが44%も低いことが分かりました。さらに、歩く速さが時速1キロメートル増えるごとに、脳卒中のリスクが13%ずつ減少することも判明しました。

では、私たちは具体的に何ができるでしょうか。研究結果に基づいた実践的なアドバイスをご紹介します。まずは、普段の歩く速さを意識してみましょう。ゆっくり散歩するのも良いですが、週に2~3回は少し息が上がる程度の速さで歩くことを心がけてください。通勤など移動時間は、いつもより速いペースで歩くことにチャレンジしてみましょう。休日には、家族や友達と一緒に、少し頑張って速歩きを楽しむのもおすすめです。

この研究は、私たちに重要なメッセージを伝えてくれています。脳卒中は深刻な病気ですが、日常生活における小さな習慣で、そのリスクを大きく下げられる可能性があるのです。今日から、少しずつでも構いません。意識して速く歩くことで、より健康な未来への第一歩を踏み出してみませんか?

参照:

doi: 10.1016/j.jshs.2019.09.005.

八木裕太

村松正明

執筆:
監修:
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