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薪ストーブの使用は、咽頭がんに注意

薪ストーブの使用は、咽頭がんに注意

暖炉や囲炉裏、キャンプファイヤーなどを囲み、暖を取ったり会話を楽しんだりと、私たちは古くから火を囲む暮らしに親しみを感じているのではないでしょうか。体も心も温かみを感じられますが、木材の燃焼と上咽頭がんに関連性が見られたという報告をご紹介します。

中国の広東省で4120人を過去にさかのぼって調査したところ、暖房で薪ストーブや暖炉などの木材燃焼を行うグループは、木材燃焼を使用しないグループよりも上咽頭がんになるリスクが1.95倍高いことがわかりました。

上咽頭とは鼻の奥から食道までの間に位置する、空気の通り道になる部位です。
上咽頭がんを引き起こす原因の1つが喫煙といわれています。タバコの煙にはニコチンをはじめ多くの化学物質や、不完全燃焼により発生する有害物質が含まれているので、喫煙者はもちろん、副流煙を吸う環境でも体へ悪影響となります。

タバコの成分だけが悪影響と思われがちですが、一般的な木材を燃やしたときの煙にも一部有害物質が含まれることがわかっています。
薪ストーブや暖炉などでも煙は発生しますし、暖房として使用するとなると一日のうちの長い時間、煙を吸う環境で過ごすことになり、鼻から吸った煙はその上咽頭へ直接届くことになります。喫煙と同様に、煙に含まれる有害物質が上咽頭がんのリスク上昇へつながっているのかもしれません。

薪ストーブや暖炉はやさしい温かさや炎の揺らめきで人気ですが、煙を吸い込みやすい環境では体へ悪影響となります。
使用頻度を控えたり、煙対策をしたりするなど、リスクはできる限り最小限に抑えましょう。

参照:

DOI: 10.1186/s12885-015-2035-x

田口里奈

村松正明

執筆:
監修:
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