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腹部大動脈瘤

abdominal-aortic-aneurysm

腹部大動脈瘤は、腹部の大動脈がふくらんでこぶ状になったものですが、破裂すると生命に危機が及ぶことがあります。直径が4cmを超えると破裂の危険性があります。腹部大動脈瘤は真性、解離性、仮性に分類されます。真の原因は不明ですが、遺伝的な要因、動脈硬化、高血圧、喫煙、高脂血症などがリスク要因になります。腹部大動脈瘤は無症状のことが多く、腹部の超音波検査やCTで初めて発見されることがしばしばあります。破裂した場合は、激烈な腹痛や腰痛が出現し、極めて重篤な状態に陥ります。腹部大動脈瘤が軽度の場合は、高血圧、高脂血症のコントロール、禁煙指導が行われます。大動脈瘤が4~5cm以上の場合は人工血管に置き換える手術の適応になります。腹部大動脈瘤は破裂前に手術をすれば予後は良好です。高血圧、動脈硬化の予防が腹部大動脈瘤の予防につながります。

腹部大動脈瘤は、腹部の大動脈がふくらんでこぶ状になったものです。ほとんどの腹部大動脈瘤は、徐々に拡大していくために、初期は自覚症状がないのが一般的です。そのため見過ごされていることもあり、お腹に腫瘤があることで発見されることがしばしばあります。腹部大動脈瘤が問題となるのは、破裂すると生命に危機が及ぶためです。腹部大動脈瘤の破裂時には体の中に大量の出血がおきます。しかし動脈瘤の部分を人工血管に置き換えれば破裂を回避できます。破裂のしやすさは腹部大動脈瘤の大きさに依存し、大きくなるほどリスクが高くなります。正常な腹部大動脈の径は1.5~2cm程度ですが、その約2倍の4cmを超える径の腹部大動脈瘤は破裂の危険性があり、特に5cmを超える場合は手術の適応になります。腹部大動脈瘤は真性、解離性、仮性に分類されます。

腹部大動脈瘤

​東京大学名誉教授 山下直秀

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