top of page
< Back

子宮内膜がん

endometrial-cancer

子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんとがあります。子宮頸がんは子宮の入り口である頸部から発生します。子宮体がんは頸部の上にある体部から発生します。子宮体がんにはいくつかの種類がありますが、ほとんどは子宮体部の内側を覆っている内膜から発生する子宮内膜がんです。子宮内膜がんは、ホルモンのバランスが悪くなることなどにより子宮内膜が増殖することを母地として発生しますが、最近その頻度が増加しています。最も多い症状は不正性器出血です。月経とは異なる時期に出血がある場合や、閉経後に出血をみた場合は要注意で、婦人科を受診する必要があります。子宮内膜がんが進行すると下腹部痛、腰痛、下肢や腹部のむくみなどの症状が出現することがあります。子宮内膜がんが疑われる場合は子宮内膜の病理検査により診断します。診断された場合は超音波検査、CT検査、MRI検査、PET-CT検査などの画像検査を行い、病期を決定します。治療は病期によって異なりますが、外科手術、放射線、薬物治療が選択されます。免疫チェックポイント阻害薬やホルモン療法も行われることがあります。子宮内膜がんは早期に発見して治療を行えば予後は良好です。子宮内膜がんのリスクがある場合は定期的な婦人科検診が望まれます。

女性の子宮は胎児を育てる場所ですが、この子宮から発生するがんが子宮がんで、子宮頸がんと子宮体がんとがあります。子宮頸がんは子宮の入り口である頸部から発生します。子宮体がんは頸部の上にある体部から発生します。子宮体がんにはいくつかの種類がありますが、ほとんどは子宮体部の内側を覆っている内膜から発生する子宮内膜がんです。
閉経前の女性の子宮内膜は、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)により増殖し、受精卵が着床しない場合は剥がれ落ちて月経血になります。しかし子宮内膜の細胞が増殖を続けてしまうと、その状態を母地として子宮内膜がんが発症します。子宮内膜がんは50~60歳代の女性に多くみられ、最近増加しています。子宮内膜がんは日本の女性10万人あたり30人程度の年間罹患率と報告されています(2023年)。

子宮内膜がん

​東京大学名誉教授 山下直秀

bottom of page