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胆のうがん

gallbladder-cancer

胆のうは肝臓で作られた胆汁という消化液を貯蔵する臓器です。この胆のうから発生する胆のうがんは、早期には自覚症状がないため、発見時に進行していることが多く、予後が悪いがんの一つです。胆のうがんの原因の一つとして、膵胆管合流異常症があります。また遺伝要因も推定されています。胆のうがんの初期には自覚症状があまりありませんが、進行すると黄疸、腹痛、腹部腫瘤などが出現します。女性に多い傾向があり、胆石を併発していることがあります。胆のうがんは健康診断や人間ドックでの超音波検査で疑われることがあります。診断には腹部超音波に加え、CT、MRI、PETなどが行われます。病気の進行度によって手術や抗がん剤による治療が選択されます。一般的に予後は良くないので、早期発見のために健康診断などで腹部超音波検査を定期的に行うことが勧められます。

胆のうは肝臓で作られた胆汁という消化液を貯蔵する臓器です。胆汁は食物中の脂肪を乳化して、脂肪の消化・吸収に重要な役割を果たしています。胆汁は胆管という管を通して肝臓から十二指腸に出されますが、胆のうに一時蓄えられます。食事(特に脂肪)を摂取すると胆のうは収縮し、蓄えられた胆汁は十二指腸に排出されます。この胆のう(及び胆のう管)の粘膜から発生するがんが胆のうがんです。また胆汁の流出経路から発生するがんには胆のうがん以外に胆管がん、乳頭部がんがあり、これらを纏めて胆道がんと呼称さています。胆のうがんは早期には自覚症状がないため、発見時に進行していることが多く、予後が悪いがんの一つです。胆のうがんは50歳代以降で頻度が増加し、男女比は1:1.5~2程度と女性に多い傾向があります。2019年の日本における胆のうがんを含めた胆道がんによる死亡は、がんの中で男性、女性ともに第6位でした。

胆のうがん

​東京大学名誉教授 山下直秀

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