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非ホジキンリンパ腫

non-hodgkin-lymphoma

非ホジキンリンパ腫(B細胞)はリンパ球の中のB細胞が腫瘍化したものです。中年以降に好発し、一部にはエプシュタイン・バール(EB)ウイルスやヘリコバクター・ピロリ菌が発症に関係しています。また放射線、化学物質、遺伝要因なども発症に関係するとされています。症状としては、一般的に痛みの無いリンパ節の腫れが高頻度に見られます。発熱、体重減少、寝汗などの全身症状を伴うことがあります。またリンパ節以外の消化管、鼻腔、甲状腺などからリンパ腫が発生することもあります。診断には、組織を採取して病理学的検査を行う必要があります。病気の拡がりを検索するために種々の画像検査が行われます。治療にはリツキシマブという分子標的薬+化学療法が用いられます。悪性度の低い非ホジキンリンパ腫は早期に発見して治療を行えば予後は良好です。悪性度が中から高でも治療の進歩により最近予後は良くなっています。予防法については確立しておらず、早期発見、早期治療が大切です。

血液の細胞成分には赤血球、白血球、血小板がありますが、白血球の中には好中球、リンパ球、好酸球などがあります。リンパ球にはB細胞、T細胞、NK細胞などがあります。このリンパ球が腫瘍化したものが悪性リンパ腫です。悪性リンパ腫ではリンパ腫細胞の増殖によりリンパ節、肝臓、脾臓などが腫大したり、鼻腔などに腫瘤が形成されたりします。悪性リンパ腫には種々の疾患が含まれており、病理組織学的に分類されます(WHO分類)。まずホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別され、非ホジキンリンパ腫はさらにB細胞由来、T細胞由来、NK細胞由来などに分類されます。日本人ではホジキンリンパ腫は欧米に比べて頻度が低く、非ホジキンリンパ腫が多くを占めます。その中でもB細胞由来の非ホジキンリンパ腫の頻度が約80%と高く、さらにその中でもびまん性大細胞型B細胞リンパ腫というリンパ腫が多くを占めます。また非ホジキンリンパ腫(B細胞)は進行度から、低悪性度、中悪性度、高悪性度に分類されます(臨床分類)。非ホジキンリンパ腫(B細胞)は近年日本で頻度が増加しており、罹患率は人口10万人あたり10人弱とされています。中年(50歳代)以降に発症率が高く、男性に多い傾向があります。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は日本での悪性リンパ腫の約30%に相当するとされています。

非ホジキンリンパ腫

​東京大学名誉教授 山下直秀

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