top of page
< Back

変形性関節症

osteoarthritis

関節軟骨の摩耗による慢性的な関節滑膜の炎症により、関節に変形が生じるものが変形性関節症です。女性に多く、年齢とともに増加します。変形性関節症には外傷、関節リウマチなどの何らかの原因に基づく2次性変形性関節症と、明らかな原因が特定できない1次性変形性関節症があります。手指の関節におきるヘバーデン結節は中年以降の女性に多く、家族歴が認められます。変形性関節症では関節の痛み、腫脹、変形がおこり、歩行障害や活動の制限が生じます。脊椎の病変では脊柱管狭窄症による間欠性跛行や排尿・排便障害がおきることがあります。診断のためにはレントゲン検査やMRIが行われます。治療には薬物、運動、手術療法があります。変形性関節症は進行性の病気なので、適切な治療を行わないと生活の質が低下します。予防としては関節への加重負荷を軽減するために、減量、筋力強化、正座の回避などがあげられます。

骨と骨とを繋ぐ関節には軟骨があり、衝撃を緩めたり、動きを円滑にする働きをしています。関節の軟骨が摩耗すると関節を取り囲む滑膜に炎症がおき、痛みや腫れを生じるようになります。この炎症が慢性的に存在するものが変形性関節症で、軟骨の摩耗だけでなく、炎症により骨と軟骨の細胞が増殖し、その結果関節の変形がおきます。変形性関節症は体のどの関節にもおこりますが、軟骨が摩耗しやすい関節、すなわち荷重がかかりやすい関節に好発します。膝関節、股関節、腰椎がこれに該当しますが、よく使われる手指の関節にも好発します。変形性関節症は年齢とともに増加し、日本では変形性腰椎症、変形性膝関節症がそれぞれ数千万人程度いると推定されています。また女性の方が発症頻度は高いことが知られています。

変形性関節症

​東京大学名誉教授 山下直秀

bottom of page