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潰瘍性大腸炎
ulcerative-colitis
潰瘍性大腸炎は慢性の炎症性大腸疾患で、大腸の粘膜にびらんや潰瘍が形成されます。病変は直腸から上行性に連続的に拡がることが特徴です。原因として感染、アレルギー、ストレス、免疫系の異常、遺伝要因などが想定されています。症状としては腹痛、下痢、下血(粘血便)などがあります。進行すると倦怠感、発熱、体重減少が出現します。潰瘍性大腸炎では、腸管以外の病変もみられ、皮膚、眼、関節、口腔内など多岐にわたります。診断には大腸内視鏡が重要です。潰瘍性大腸炎には大腸がんを併発しやすいので、この点においても内視鏡検査が大切です。治療には抗炎症薬、副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬が用いられますが、最近分子標的薬が用いられるようになっており、有効性が認められています。予後はがんや大きな合併症を起こさなければ良好です。予防としてはストレスや欧米風の食生活を避けることがあげられます。
潰瘍性大腸炎は炎症性腸疾患と総称される病気の一つで、大腸の粘膜にびらんや潰瘍が形成されます。症状としては、腹痛、下痢ですが、下血を伴うことがあります。病変は直腸から上行性(口側)に連続的に拡がることが特徴で、全大腸に拡がることもあります。潰瘍性大腸炎はその拡がりから全大腸型、左側大腸型、直腸型に分類されます。一般的に完治するまでに時間を要し、また再発(再燃)しやすい疾患です。日本の潰瘍性大腸炎の患者数は、2019年で20万人以上存在し、毎年増加傾向にあります。

東京大学名誉教授 山下直秀
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